中咽頭がん治療後の唾液減少対策 その２

　その１は⇒こちらです。（2010年3月29日の記事）


夜中に口が乾いて目を覚まし、何度もうがいをする…ダーリンひでにもそんな時期がありました。さらに、細かい食べ物がのどにくっついて、いくらうがいをしても違和感が残ることも。

食べ物については別の機会に書くとして、口の乾きについては、寝る前に口腔保湿剤で口をゆすぐことでずいぶん楽になりました。
今回は、口腔保湿剤について書きます。

口腔保湿剤には、「医療タイプ」「一般タイプ」と大きく分けて２種類があります。

医療タイプは、治療の後遺症などの対策として開発された商品です。性能はすぐれているでしょうが、価格が高めで、扱い店が少ないのが難点です。
咽頭癌患者のＱＯＬに力を入れている、静岡のがんセンターとメーカーが共同で開発した商品を、ご紹介しておきます。

　■サンスター　バトラー口腔ケアシリーズ
　 　詳細は⇒こちら(サンスターの商品紹介サイト)


一般商品では、よく見かける口内洗浄液にも「乾燥を防ぐ」と表記がありますが、有名どころの普及品はあくまで一般の人向けで、治療の後遺症対策にはならないように思います。

ダーリンひでが気に入っていた商品はこちらです。

　■ライオン　とろーりデントヘルスマウスローション
　　　詳細は⇒こちら(ライオンのサイト)

私たちはホームセンターで、１本798円で購入していました。ドラッグストアにもおいてあるはずです。もちろん、他の商品のほうが良さそう…と思うかたもいらっしゃるでしょうが、一つだけ注意点を。
中咽頭癌と下咽頭癌では、アルコールが明らかなリスク因子です。摂取量が少なくても、アセトアルデヒドの分解酵素の機能が弱くて癌になった可能性もあります。
口腔洗浄液の中にはアルコールを含むものもありますので、必ずノンアルコールを確認しましょう。