一昨日、北嵯峨の散策に行ってきました。
広沢の池から、直指庵、大覚寺に向かうコースです。
広沢の池の水面には嵯峨富士の名をもつ、遍照寺山が映し出されています。


この池は、宇多天皇の孫寛朝僧正が、遍照寺建立の際に造ったといわれています。
遍照寺は、池のほとりに釣殿、月見堂などを設けた大きな寺であったそうです。
しかし、応仁の乱で荒廃したと言われています。
私は、春の桜が咲き誇る頃が一番好きですが、古より変わらない、のどかな田園や竹林の景色は、京都市内とは思えない情景が広がっています。

田圃の稲が青々しています。
秋になれば、黄金の稲穂が広がります。

竹林が広がります。
この一角に、ひっそりと後宇多天皇陵があります。

北嵯峨の農家でしょうか。

紫陽花もまだ見頃でした、

この近くは嵐山、嵯峨野の観光地です。
でも、ここは観光客が訪れることは少ない地です。
子どもの頃の田舎の風景にも似ていると思っていると、 ふと昔日の青春時代の揺れ動く気持ちが沸き上がってきました。
思索や物思いにふけるほど若くはない私ですが、、、、、。
なぜか、感傷的になってきました。
コースも終盤、急に曇り空が広がってきました。
足を早め、家路に向かいました。
久しぶりに、若いときによく聞いた、ムスタキやナナ・ムスクーリを聞きたくなりました。
最後にこの地は、『京のいろごよみ 志村ふくみの日々』で何度かでてくる景色です。
紹介します。
春、桜の景色

秋、稲刈りの景色

真冬の景色
