台風の被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。
大型台風が九州に上陸した昨日の午前中、京都市内はときどき雨が降るものの、台風の気配はあまり感じられませんでした。
沖縄に最接近した頃、近畿地方に上陸するのではという進路予報もありましたが、私たちにとっては幸いにと言いますか、四国沖を東進しました。
昨日の朝の時点では、台風の雨風の影響も懸念されましたから、毎年10日から始まる、祇園祭の鉾建ては行われず、翌日に延期と思っていました。
大きな柱や鉾を荒縄だけで組み建てるのですから、雨や風は禁物なはずです。
それで鉾建て見物は11日にしようと思っていたのですが、高島屋に買い物があったので昼前にでかけました。
すると、四条烏丸付近で鉾建てが行われているではありませんか。
山鉾町保存会の方に聞きますと、朝8時から作業は行っているということです。
長刀鉾、月鉾、鶏鉾の鉾建ての様子を御覧ください。
長刀鉾、職人さんが荒縄だけで組み建てています。

ものすごい荒縄の束です。これが全て使われるのです。

建物の内部でも、鉾柱の作業が行われています。

長刀鉾の交通整理の方々です。
いつもは、すごい人出で、これらの方々は大活躍するのですが、昨日はやはり台風の影響でしょう。人出は少なく、写真にも応じてくれました。

月鉾の鉾建てです。
お昼時間でしたので、職人さんは休憩中です。


鶏鉾です。

近くのお店のデイスプレイです。
祇園祭仕様です。やはり、鉾が建ち始めると一気に祭の雰囲気になります。

昨日の夜は、祇園祭の神輿を鴨川の水で清める「神輿洗い」も、四条大橋で行われました。
神輿が四条大橋に到着すると、神職がくみ上げておいた川水に榊をひたし、神輿に 振りかけます。
飛び散る水しぶきは、健康祈願や厄よけの御利益があるとされ、橋の上は氏 子や見物客らの熱気に包まれたそうです。