京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

祇園祭 15日宵々山の景色

2014-07-16 17:09:32 | 2014祇園祭

本日2回目の投稿です。

私は宵山の初日(14日)に山鉾見物にでかけたのですが、 15日の宵々山は 家におりました。
夕方のニュースで、 宵々山に集まる人たちをテレビが映しだしていました。

6時から歩行者天国になると、コンチキチンの祇園囃子に誘われるように四条通りは大勢の人です。
四条通りは、歩行者も片側通行の規制がかかっています。
勿論、山鉾が建ち並ぶ室町通りや新町通りも一方通行規制されています。

画像はテレビと地元新聞のものです。
読者の皆様に祇園祭宵々山の雰囲気をお届けします。

夜6時過ぎの四条通りです。









15日の人出は28万人で、昨年の宵々山より5万人 増えたそうです。





私たちが前日訪れたときよりも、はるかに多い人出です。
山鉾の御神体や前掛けなどの豪華な懸装品 は、それぞれの会所に展示されています。
また、古い町屋などで、屏風の御披露目もあります。
それを見学する人が長い行列をつくります。
おそらく、宵々山、宵山はじっくり見物できる状況にはないでしょう。
狙い目は、宵山の朝8時くらいから10時くらいです。
今年は用事があって行けませんでしたが、私は毎年、人出の少ない朝に出かけていました。

今夜は宵山、明日は山鉾巡行です。
今晩の人出の多さにたじろぎながらも、夜の散歩がてらでかけようか、思案中です。

昨年の宵山の様子、27万人の人出です。







『バルテュス展』京都市美術館

2014-07-16 05:38:48 | 美術・博物館

東京都美術館の展示が終わり、やっと京都にやってきた『バルテュス 』展。
首を長くして待っていました。展示会場は京都市美術館です。

唯一撮影が許されているコーナー記念撮影用です。
作品は、『地中海の海』1949
いきつけのレストランのオーナーに頼まれて描いた作品です。





今回の展示会は、 バルテュスの展示会としては国内最大規模で、没後初の大回顧展です。
世界中から集められた、40点以上の油彩画に加え、素描や愛用品など100点以上が展示されていました。

京都での展示会に先立つ日曜美術館で、 バルテュスが取り上げられ、 バルテュスの作品画像は私のブロクでも紹介しました。

『バルテュス 5つのアトリエ』続 『バルテュス 5つのアトリエ』です。

ピカソは バルテュスを「20世紀最後の巨匠」と評価したようですが、バルテュスが「この上なく完璧な美の象徴」として描いた、少女の作品、 《美しい日々》、《夢見るテ レーズ》などは実に衝撃的なものでした。

『夢見るテレーズ』1938





『美しい日々』1944





人の美的感覚はさまざまです。
バルテュスが少女を完璧な美の象徴と見ていても不思議ではありません。
しかし、挑発するような少女の刺激的なポーズは、やはり誤解と偏見を生むことは容易に想像できます。
現に バルテュスはロリコンではないかという評価もありました。
そういう見方はバルテュスは一番嫌ったようですが、、、、、。


20世紀の絵画は、まるでカオスのようにありとあらゆる画風が氾濫した時代でもあります。そのなかで、 バルテュスの絵は、ルネッサンス以来の具象の伝統を踏まえた画家である点は間違いないようです。
ただ、捉えた対象が非常に独特な世界であった作品が多かったということでしょう。


日曜美術館で紹介されなかった作品を3枚載せます。
会場でいただいたパンフレットの画像です。(荒い画像ですが)

『おやつの時間』1940





『トランプ遊びをする人々』1966ー1973





『決して来ない時』1949





現在、抽象絵画がよくもてはやされていますが、 私はバルテュスのような、具象の正統派の絵画も多くの人に見てもらいたいと思います。