京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

祇園祭宵山初日の朝

2014-07-14 17:19:25 | 2014祇園祭


今日は祇園祭の宵山初日です。
昨日で前祭の山鉾がすべて建ちました。
そして、夜は 宵山で、山鉾の提灯に明かりがともされ、露店もでます。
祇園祭は、山鉾巡行がメインイベントですが、私は宵山のほうが好きです。

夜は、老若男女が浴衣姿で山鉾の風情を楽しみますが、夜まで待てないので、今朝も行ってきました。

時間は朝の8時前です。
鉾町に出勤するサラリーマンを横目に、山鉾撮影です。
途中、小雨が降りましたが、お構い無しです。

まだ飾りつけができていない山鉾もあります。
前掛けや掛けなどの装飾品は、保存会中にありますが、まだどこも開いていませんでした。

郭巨山





放下鉾






霰天神山





占出山




山伏山





菊水鉾





鶏鉾






白楽天山






岩戸山





船鉾





綾傘鉾





芦刈山





油天神





太子山





木賊山






蟷螂山:カマキリが屋根にのります。





保昌山:山鉾の辻からポツンと離れたところにあります。





長刀鉾





函谷鉾





月鉾






最後山鉾まわりの途中、大行寺門前の花





これから、宵山に出かける予定です。
今日二度目の出陣です。
雨が降らなければ、、、、、。











建仁寺緑陰暁天講座に行ってきました。

2014-07-14 05:28:39 | 坐禅会

昨日は毎年恒例の建仁寺の緑陰暁天講座3日目でした。

朝4時前目覚め、いつもより早い朝食をとり、建仁寺に向かいます。
途中、四条通りの鉾の辻に寄り、早朝の月鉾、菊水鉾、函谷鉾、長刀鉾を撮影しました。
人気は少ないですが、それぞれの鉾前には警備員が警備しています。
山鉾の胴掛けや前掛けなどは貴重な文化財ですので、当然と言えば当然でしょう。

建仁寺に向かう途中の鴨川
河川敷も人出が少ないです。





花見小路です。
まだ提灯に灯りがついています。




建仁寺南門です。





庫裏に入ります。
戸が閉まっていましたので、開けて入ります。





建仁寺に着いたのは5時半前です。
実は早く着いたのには理由があります。

早朝の建仁寺の庭園を見るためです。
通常は拝観時間しか中に入れません。しかし、庭園の美しさは、早朝や夕暮れ、月明かりに照らされた白砂にあると思っています。
以前書いたことがありますが、夕闇が迫る庭園、満月の夜の庭園は実に美しいのです。

今の時期の5時半は遅すぎるのですが、仕方ありません。

方丈前庭です。














潮音庭です。
中庭なので、少し薄暗いです。
大書院に明かりがあります。





青苔もとても美しいです。





まだ人気もない会場です。





重文雲竜図襖、海北友松筆です。





お坊様による坐禅指導の後、15分程度の短い坐禅を休憩をはさみ2回行います。
坐禅終了後、小堀管長が入室し、一緒に般若心経、白隠坐禅和賛の読経を行います。
その後、小堀管長の提唱です。
今回のお話は、碧厳録第47則「雲門六不収」です。
雲門和尚は禅では有名な方で、『日々是好日』など、短い言葉で簡潔に仏法を語る方です。
本則は、「挙す。僧、雲門に問う、如何なるか是れ法身。門いわく、六不収」です。
僧侶が雲門和尚に問います。
法身(ほっしん)、仏とは何ですか。雲門和尚は 六不収と答えたという内容です。
六不収とは、頭で考えられるものではないという意味です。

小堀管長の提唱の様子




提唱が終わり、粥座(朝食)の接待があります。
粥座は僧侶が毎朝食すものです。薄い粥と梅干、大根の漬物、昆布の漬物です。
今回は接待ということで、「矢尾治」さんの茶粥でした。





粥をいただく前に、五観之偈を読経し、生飯を取ります。
お粥をいただき、白湯で容器を洗います。
最後に粥後之偈を読経して終わりです。
美味しゅうございました。


終了後、参加者はそれぞれ、庭を眺めたりしてくつろぎます。





私は、久しぶりに法堂に入りました。
天井画は小泉淳作筆の『双龍図』です。





最後に、建仁寺と言えば、これでしょう。
『風神雷神図』宗達です。