本日は祇園祭前祭の山鉾23基の巡行日です。
どこで撮影するか思案しましたが、結局四条烏丸より東の歩道にしました。
山鉾の巡行スタートは9時ですが、私が着いたのは7時半過ぎです。
長刀鉾
鉾先に大長刀をつけています。古来「くじとらず」で毎年必ず巡行の先頭に立ち、生稚児の乗るのはこの鉾だけです。

胴懸

見送り 若冲の「旭日鳳凰図」を織物で再現したもので、昨年初お目見えです。

長刀鉾が出発地点の四条烏丸まで移動します。

禿(かむろ)の二人が長刀鉾に歩いて行きます。

一方稚児は地面に足をつけられないので強力(ごうりき)さんに担がれて長刀鉾に向かいます。





出発前の稚児の舞


長刀鉾が出発しました。

占出山
今年の山1番です。
神功皇后が鮎を釣って戦勝の兆としたという説話により、金の烏帽子の御神体は右手に釣竿、左手に吊りあげた鮎を持っています。




孟宗山
筍山ともいい御神体は病身の母を養う孟宗が、雪の中で筍を掘り当てた姿をあらわしています。
唐人衣装に笠をつけ右手に雪をかぶった筍、左手には鍬を肩にかついで立っています。


霰天神山
永正年間に京都に大火のあったとき、時ならぬ霰が降り猛火はたちまちに消えた。
そのとき一寸二分の天神像が降ってきたのでこれを祀ったのがこの山の起こりであるそうです。


函谷鉾
鉾の名は中国の孟嘗君が鶏の声によって函谷関を脱出できたという故事によります。
鉾頭の月と山型とは山中の闇をあらわし、真木には孟嘗君、その下に雌雄の鶏をそえています。


稚児人形


伯牙山
中国の周時代琴の名人伯牙とその友人鍾子期との物語によります。
伯牙が鍾子期の死を聞いて琴の絃を断ったという故事をあらわし、御神体は手に斧を持ち前に琴が置かれています。


四条傘鉾
織物の垂りなどをつけた傘と棒ふりばやしが巡行する古い鉾の形態である傘鉾の一つです。
応仁の乱以前に起源をもち、傘の上には御幣と若松を飾ります。昭和60年に再興されたものです。



芦刈山
謡曲「芦刈」に基づき、故あって妻と離れて難波の浦で芦を刈る老翁がやがて妻との再会をはたす夫婦和合の姿をあらわします。

飛脚のように見えますが、芦刈山記録係です。カメラ撮影していました。


月鉾
鉾頭に新月型をつけていることからこの名で呼ばれます。真木のなかほどに月読尊をまつっています。
屋根裏の草花図は円山応挙の筆。胴懸にはインドやトルコの絨毯を用いています。


稚児人形


山伏山
山伏姿の御神体は八坂の塔が傾いたときに法力によってそれを直したという浄蔵貴所の大峰入りの姿をあらわしています。
左手に数珠、右手には斧を持ち、腰に法螺貝をつけています。


曳き手は皆さんわらじ履きです。


続きます。