京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

バオバブの花、夜の女王サボテン 開花

2017-07-18 17:32:44 | 花めぐり2017


今年も植物園温室のアフリカバオバブが開花しました。
この木は熱帯アフリカマダカスカル原産です。
サン・テグジュペリの「星の王子さま」では星を破壊する巨木として紹介されています。
なおバオバブの花は夜に開花し昼には落花します。

アフリカバオバブの花






花は下向きに咲き、真っ白な花弁の中央から丸く房状の雄しべが下がっています。
夜行性のコウモリが花粉媒介を行うため、夜に開花します。
22時頃に満開になり、翌日昼には落花する一日花です。






夜の女王サボテン





ツキミソウ





クルマユリ











ブッソウゲ





ヤナギラン





シコタンハコベ





ナツエビネ





クスノキの大木についたフウラン





ヒマワリ





オリエンタルリリー
















祇園祭前祭山鉾巡行ーⅡ(17日)

2017-07-18 05:45:00 | 祇園祭2017

祇園祭前祭山鉾巡行の続きです。

太子山
聖徳太子が四天王寺建立にあたり、自ら山中に入って良材を求めたという所伝にもとづいています。
他の山が真木に松を立てているのに対して、この山は杉を立てています。










荷茶屋です。
天秤棒で担ぐ可動式茶屋で、中に風炉釜、水指、茶碗、茶筅などの茶道具が入っています。





鶏鉾
天下がよく治まり訴訟用の太鼓に苔が生え鶏が宿ったという中国の故事の心をうつしたものだそうです。
鉾頭の三角形の中の円形は鶏卵が太鼓の中にある意味をあらわすといわれています。










稚児人形










木賊山
謡曲「木賊」に取材し我が子を人にさらわれて一人信濃国伏屋の里で木賊を刈る翁をあらわしています。
御神体は腰に蓑をつけ、左手に木賊、右手に鎌を持っています。










綾傘鉾
山鉾の古い形態を残す傘鉾のひとつです。
大きな傘と赤熊をかぶり棒をもった者が鉦、太鼓、笛にあわせて踊る棒振り囃子の行列です。















蟷螂山
南北朝時代足利軍に挑んで戦死した四条隆資の戦いぶりが中国の故事「蟷螂の斧」のようであったことから、
四条家の御所車に蟷螂を乗せて巡行したのがはじまりといわれています。





蟷螂(カマキリ)です。






















菊水鉾
町内の井戸菊水井にちなんで名付けられ、鉾頭には金色の透かし彫の菊花をつけ、真木には彭祖像をまつっています。
昭和27年に再興され、昭和の鉾としての偉容を示しています。










屋根方の二人です。山鉾は移動時や止まるときなどに大きく揺れます。
高度恐怖症の私には絶対無理です。





白楽天山
唐の詩人白楽天が道林禅師に仏法の大意を問う姿です。
道林禅師は手に数珠と払子を持ち松の枝の上に座し、白楽天は唐冠をかぶり笏を持って立っています。





曳き手は全員外国人です。










郭巨山
中国の郭巨釜掘りの故事にちなみ「釜掘り山」ともいわれます。
童子を養えなくなった郭巨が鍬を振り降ろすと地中より黄金一釜が出てきた姿をあらわしています。










見送は「万葉美人に桃と菫図」 平成6年(1994)新調で、上村松篁の筆です。





保昌山
丹後守平井保昌と和泉式部の恋物語に取材し、保昌が式部のために紫宸殿の紅梅を手折ってくる姿をあらわしています。
故事にちなみ宵山には「縁結び」のお守りが授与されます。










放下鉾
鉾の名は真木のなかほどに放下僧の像をまつることに由来します。
鉾頭は日・月・星の三光が下界を照らす形を示し、前懸・胴懸には花文様のインドやペルシャの絨毯があります。










稚児人形





辻回し用の割竹が鉾の下に置かれています。





車輪止めと方向を微調整する道具










岩戸山
天岩戸を開いて天照大神の出現させる日本神話から取材しています。
山とはいえ鉾と同じく車輪をつけた曳山で、鉾柱のかわりに屋根上に真松を立てています。



























船鉾
神功皇后の説話により鉾全体を船の形にし、舳先に金色の鷁、飛龍文様の舵をつけています。
鉾の上には皇后と磯良・住吉・鹿島の三神像を安置しています。















船鉾で最後です。時刻は11時前、9時スタートの長刀鉾から約二時間です。
昨日の巡行はそれほど暑くもなくて良かったです。
巡行が終わり、各保存会に到着すると、すぐ山鉾は解体されます。

今日からは後祭の山鉾建てがはじまります。

後祭 山鉾建て 7月18日~7月21日
後祭 宵山  7月21日~7月23日
後祭巡行   7月24日
花傘巡行   7月24日
神輿洗    7月28日