京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

建仁寺大方丈海北友松の襖絵

2017-07-30 16:43:24 | 美術・博物館

5月京都国立博物館で開館120周年記念特別展覧会 海北友松展が開催されました。
海北友松(1533~1615)は狩野永徳や長谷川等伯と並び称される桃山画壇の巨匠です。
狩野派に入門し絵を描きましたが、現在に遺る作品は狩野派から独立以後の晩年期(60歳以降)のものです。
慶長四年(1599)兵火によって灰燼に帰した建仁寺方丈が再興される際、内部装飾を任されたのが67歳の友松でした。
友松の方丈襖絵「雲龍図」「花鳥図」「竹林七賢図」「琴棋書画図」「山水図」は50面に及びます。全て重要文化財です。
私は展示会の掛軸にどうも違和感があり、今回座禅会で通い慣れた方丈の襖絵を撮影しました。


方丈襖絵配置






「雲龍図」























「花鳥図」






































「琴棋書画図」







































「山水図」
































「竹林七賢図」







































友松作品の最高峰の作品です。
現在本物は「風神雷神図屏風」同様、京都国立博物館で所蔵され、今回の展示会でも軸装された作品の一部が展示されています。
オリジナル作品は昭和初期の大型台風の影響で方丈が倒壊した際、幸いにも他の用件で襖をはずしていたため難を逃れました。
貴重な文化財を消失させてはならないという理由で、襖から掛軸に形を変えた上で京都国立博物館に保管されています。




天龍寺暁天講座 2017 放生池の蓮

2017-07-30 06:05:06 | 坐禅会

今年も天龍寺暁天講座が開催(7/28ー29)され、私は昨日行ってきました。
ここの暁天講座はもう10数年になるでしょうか。
クルマで着いたのは5時半前、境内の駐車は参加者は無料です。
庫裏に入ります。










6時の坐禅開始までに早朝の曹源池庭園を撮影します。
サギがいることもありますが、今年はいなかったです。















方丈の坐禅会場





参加者が集まり、皆さん曹源池庭園の景色を楽しんでいます。
















6時坐禅がはじまります。
約25分間の坐禅を休憩をはさんで2回行います。
広い方丈内に驚策の音が響きわたります。
今回も参加者が多いようで方丈内には入りきらず、廊下でも坐っています。

坐禅終了後、般若心経を読経します。
佐々木容道管長による『夢中問答』38則「解了よりも心操行儀」の提唱です。
『夢中問答』は天龍寺開山の夢窓国師こと、夢窓疎石(1275~1351)が書いた仮名法語で、
夢窓国師が足利尊氏の弟、足利直義の質問に答えるQ&A形式の禅問答集です。





提唱が終わると素麺の接待です。
私もいただきます。





普段は飲食禁止ですが、この日ばかりは世界遺産の中で素麺をいただきます。















方丈の屋根の下に燕が巣を作っています。成鳥も何匹かいます。

























庫裏を出ます。





最後に放生池の蓮です。


















































フヨウも咲いています。










他の寺院でも暁天講座が一部始まっています。

知恩院暁天講座 7月27日(木)から31日(月) 午前6時~7時 法然上人御堂
永観堂緑蔭法話 8月1日(火)ー3日(木) 午前7時~8時 永観堂禅林寺境内 放生池畔
清水寺うら盆法話 8月1日(火)ー5日(土) 午前6時~大講堂圓通殿
智積院暁天講座 8月1日(火)ー2日(水) 午前6時~7時30分 智積院金堂
東大谷暁天講座 8月1日(火)ー5日(土)午前6時は~7時半 大谷祖廟