京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

生誕150年 横山大観展

2018-06-14 05:29:07 | 美術・博物館


明治、大正、昭和を通して日本画の大巨匠として知られる横山大観ですが、
現在京都国立近代美術館で『生誕150年 横山大観展』が開催(6/8ー7/22)されています。
横山大観(1868-1958)の生誕150年、没後60年を記念した回顧展です。















東京美術学校に学んだ大観は、師の岡倉天心とともに同校を去り、日本美術院を設立し、新時代における新たな絵画の創出を目指しました。
西洋からさまざまなものが押し寄せる時代の中、日本の絵画の伝統的な技法を継承しつつ、時に改変を試みました。
また主題についても従来の型から抜け出し注目を集めました。やがてこうした手法はさらに広がりを見せ、自在な画風と深い精神性をそなえた数々の大作を生み出しました。






今回の展示会では、《生々流転》(重要文化財、会期中巻き替えあり)や《夜桜》《紅葉》(いずれも展示期間は7月1日まで)をはじめとする代表作に、新出作品や習作などの資料をあわせて展示されています。
私は《夜桜》《紅葉》を是非見たかったので早めに行ってきました。


第1章 明治の大観


「夏日四題のうち 黄昏」 1899(明治32)年





「白衣観音」 1908(明治41)年
100年ぶりに発見された作品です。











「瀑布(ナイアガラの滝・万里の長城)」 1911年(明治44)















「彗星」 1912(明治45)年頃





「山路」 1912(明治45)年





第2章 大正の大観

「生々流転」 重要文化財 1923(大正12)年
雲がわき、その雲から落ちる一滴から川となり、それがやがては大河になり海に流れていく。
そしてまた空中に戻っていくという水の一生を描いた作品です。




















第3章 昭和の大観


「朝陽霊峰」 1927(昭和2)年





「夜桜」 1929(昭和4)年 前期展示(6/8ー7/1)
















「紅葉」 1931(昭和6)年 前期展示(6/8ー7/1)














「海に因む十題のうち 波騒ぐ」 1940(昭和15)年





「山に因む十題のうち 龍踊る」 1940(昭和15)年







「山に因む十題のうち 乾坤輝く」 1940(昭和15)年





「或日の太平洋」 1952(昭和27)年





会期中、作品の入れ替えがあります。
前期:6月8日(金)~7月1日(日)/ 後期:7月3日(火)~7月22日(日)

主要作品の展示期間
4 無我 明治30年 東京国立博物館 7/3~7/8のみ展示
6 屈原 明治31年 嚴島神社 後期のみ展示
48 群青富士 大正6年頃 静岡県立美術館 後期のみ展示
68 夜桜 昭和4年 大倉集古館 前期のみ展示
70 紅葉 昭和6年 足立美術館 前期のみ展示
また、60 生々流転(重要文化財 大正12年 東京国立近代美術館蔵)は巻替えを行い、 6/8~6/24、6/26~7/8、7/10~7/22の3期で、異なる場面を展示します。