今回の地震で京都の被害はテレビではほとんど取り上げられないですが、朝の文化財被害投稿の続報です。
京都を訪れる観光客にも大きな影響がでたようです。
京都新聞記事です。
京都市の公立校や幼稚園2割被害
大阪地震、ブロック塀ひびも
大阪府北部で発生した地震で、京都市は19日、ブロック塀にひびが入ったり、窓ガラスが破損したりするなど被害のあった公立学校と公立幼稚園が、60カ所に上ったことを明らかにした。全校数の2割にあたる。けが人は確認されていない。
保育園や児童館など児童福祉施設の建物被害は42件だった。市桃陽病院(伏見区)の内壁が一部破損したほか、同区の老人ホームでは窓ガラスの一部が割れた。
外国人客「緊急速報は日本語だけ」
京都旅行中の地震困惑
京都府八幡市と久御山町で震度5強を記録した山城地域では、家屋や公共施設に被害があり、交通の混乱、学校休業を招くなど、幅広い分野で市民生活への影響が生じた。
八幡市八幡の石清水八幡宮では石灯籠のうち43基が全半壊したり、頭部の擬宝珠が落下。同市八幡の松花堂庭園でも石灯籠が複数倒れた。
宇治市宇治の平等院では土塀の瓦が落ちた。木津川市加茂町の海住山寺では、国宝の五重塔の相輪に付いていた風鐸が落下しているのが見つかった。同市山城町の神童寺では未指定文化財の役行者像の両手首が取れた。
鉄道の混乱で、平等院の参拝者は少なく、普段は観光客らでにぎわう近くの宇治橋通も人影がまばら。「茶願寿カフェ」の店員は「いつもの1割にも満たないのでは。商売あがったりです」。
観光で中国から来日、同店にいたアロン・エンさん(42)はこの日、京都市内から自転車で宇治市を訪れたという。「ホテルはすごく揺れた。日本語の緊急速報しか情報がなく、何が起こったか分からず困った」と話した。
京都のホテル、キャンセル相次ぐ
交通機関がまひしたことから京都を訪れる予定の観光客らが足止めされ、ホテルの宿泊やレストランのキャンセルが相次いだ。百貨店やスーパーなどの商業施設では営業開始が遅れ、一部の工場では操業がストップした。
◆運輸・観光
関西空港と京都府内を結ぶシャトルタクシーを運行しているエムケイ(京都市南区)は、高速道路が不通のため午後1時までの運行を中止。同様のサービスを行っている彌榮自動車(下京区)も、午後の運行をキャンセルした。主な鉄道が不通になったことから、タクシー各社には配車の注文が殺到した。
嵯峨野観光鉄道(右京区)は嵐山と亀岡を結ぶトロッコ列車を終日運休し、全線を点検した。19日は朝の点検で異常が見つからず、JR山陰線が通常運行すれば、午前9時すぎからトロッコを運行するという。
京都鉄道博物館(下京区)は、館内の展示物や設備に目立った被害がなく、午前10時に開館したが、蒸気機関車が客車をけん引する「SLスチーム号」は、運転手が来られず運行を取りやめた。
京都市内のホテルでは、新幹線や在来線の不通で当日の宿泊やレストランの予約取り消しが相次ぎ、キャンセルが数十件に上る施設もあった。余震を心配する外国人客の問い合わせもあるという。