京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

昨日の嵐山渡月橋の散策

2018-10-22 16:28:16 | 京都めぐり


昨日21日、清涼寺嵯峨大念仏狂言に行く前、天気が良かったので嵐山渡月橋に立ち寄り、ブラブラ歩いて清涼寺に向かいました。

11時の嵐山渡月橋
まだ嵐山は青く紅葉は遅れています。
台風21号で壊れた橋の欄干は11月2日修理完了です。















渡月小橋





渡月橋から嵐山





愛宕山










渡月橋交差点
昨日は野宮神社の斎宮行列の日でもありました。
ノボリを見て知りました。















宝厳院前





天龍寺











フヨウ






野宮神社、竹林に行く道は歩くのがままならないほど混雑しています。





斎宮行列は朝廷が皇女を「斎宮」として伊勢神宮に送った故事に因み、輿に乗った斎宮代を中心に命婦など女官や官人ら平安王朝衣装に身を包んだ約100人~150人が華麗な王朝絵巻を再現します。
野宮神社を出発し、渡月橋の嵐山船着場に行き、御禊の儀を執り行います。
清涼寺の狂言を時間が重なりますので、私は予定通り狂言にします。


オルゴール館





清涼寺前





嵯峨念仏大狂言の様子は今朝投稿しました。



嵯峨大念仏狂言

2018-10-22 05:30:09 | 定年後生活


昨日の21日、清涼寺狂言堂で開催される嵯峨大念佛狂言に行ってきました。
ここの狂言は重要民族無形文化財に指定されています。

清涼寺本堂





狂言堂は平成28年から保存修復工事が行われ、今月修復・落慶になり、真新しい場所での初狂言になります。

開始前の狂言堂





この大念仏狂言はよく知られている狂言と違います。
プロの狂言師ではなく、演者も囃子も裏方もすべて保存会の方々が行っています。
役者全員が面をつける「仮面劇」である。セリフのない「無言劇」である。「融通念仏」と「大念佛会」に連なる宗教的な背景を持っていることが特徴です。
さらにうれしいのは観覧無料なことです。

<演目>
[ 愛宕詣 ] (嵯峨大念佛狂言)無言仮面劇
[ 鬼の念佛 ] (千本ゑんま堂大念佛狂言)有言仮面劇
[ 紅葉狩 ]  (千本ゑんま堂大念佛狂言)有言仮面劇
[ 土蜘蛛 ] (嵯峨大念佛狂言)無言仮面劇

開始前には会場がいっぱいになりました。
見渡すと外国人の方がちらほらいました。





主催者の挨拶






愛宕詣
登場人物:茶屋女・旦那・供・母親・娘

茶屋女が店を開ける。





母親と娘が愛宕神社のお参りを済ませ、茶屋に立ち寄る。





旦那と供はお参りをし、茶屋で、お茶を飲んでかわらけを投げて楽しみ、
帰りがけに樒を買って帰ろうとするが、母親と娘に気づき娘を見初める。










供は旦那に命ぜられ、母親に交際の承諾を得る。





供は旦那と娘を引き合わせ、母親と立ち去る。
旦那は娘の顔を見て驚き、退く。
怒った娘は泣きながら旦那を追い立てる。










演目が終わり演者によるカンパ集め






鬼の念佛 有言仮面劇

地獄に送る鬼の待つ六道の辻に亡者が一人落ちてきます。










鬼は亡者をせめようと鉄杖をふりあげますが、亡者の念仏の鐘の力にどうしても負けてしまいます。





かなわないと鬼は亡者を極楽へ行かせようとしますが、亡者は地獄で苦しむ多くの罪人を念仏で助けようと策を練ります。











極楽に行かせたい鬼は亡者の言う通りにし、最後は鬼が念仏の鐘をうつようになります。




















セリフありのほうがお客さんの反応が強いです。



紅葉狩り 有言仮面劇

平維茂は、勅命を受け、太郎冠者を従えて信州戸隠山へ鬼神退治に出かけます。





戸隠山に着いた二人は、辺りの紅葉の美しさに、休息し酒宴を始めます。

維茂は太郎冠者に紅葉を折って取ってくるよう申しつけます。
太郎冠者が枝に手をのばすと、どこからか不思議な女が現われて、枝を折る事を邪魔します。
女から事情を聞いた維茂は、女の紅葉に寄せる思いを聞き、女も加えて酒宴を続けます。





やがて、維茂と太郎冠者が酒に酔いつぶれて寝込んでしまった事を確かめた女は、維茂から太刀を取り上げ、姿を消してしまいます。






女は鬼神の化身だったのです。
そこへ、維茂を心配して神勅が現れます。神勅は眠る維茂に驚き、二人の呪縛を解き、名刀「小烏丸」を維茂に授けて去ります。





目覚めた維茂は全てを知り、勇敢に鬼神と戦い、最後に鬼神の首を取ります。

残念ながらここでカメラのバッテリーが切れました。
うっかりして予備電池を忘れてしまいました。


土蜘蛛
登場人物:頼光・土蜘蛛・綱・保昌・太刀持

頼光は気分が勝れず憂うつな面持ちで家来たち(綱、保昌)と酒宴を開くが、その場で床についてしまう。
家来たちが控えの間に去った後、土蜘蛛が現れ太刀廻りとなるが、蜘蛛は逃げ去る。
家来たちは騒ぎを聞いて駆けつけ、頼光は彼らに蜘蛛退治を命ずる。
綱と保昌は松明を持ち、屋敷内を探る。 まず綱が土蜘蛛とでくわし太刀廻りとなる。
結局土蜘蛛は逃げ出し、綱は後を追う。続いて保昌が土蜘蛛に遭遇し やはり太刀廻りとなる。
土蜘蛛は逃げようとするがそこに現れた綱と保昌に挟み撃ちにされ激しい太刀廻りのすえ 首を取られる。
勝利した綱と保昌は意気揚々と引き上げてゆく。


画像なし。


京都では嵯峨大念佛狂言以外に壬生寺、清凉寺、千本ゑんま堂、神泉苑で行われています。

壬生寺 年3回で、節分、春、秋に開催されます。仮面無言劇。1,000円
清涼寺 3月お松月式、秋10月と11月嵐山もみじ祭(渡月橋上流)開催。
千本ゑんま堂 ゴールデンウィーク、有言仮面劇。滋賀大津公演11/3(1,000円)
神泉苑 11月2,3,4日 仮面無言劇