京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

朽ちた土塀に寄り添う萩 迎称寺

2019-10-06 17:05:03 | 京都めぐり


真如堂近くに「萩の霊場」として知られる迎称寺(こうしょうじ)があります。
時宗寺院で本尊は阿弥陀如来像です。
朽ちかけた土塀に寄り添うように咲く萩の花で知られています。

山門




「洛東九番 萩の霊場 迎称寺」と陰刻された石柱がありますが、萩に隠れています。





土塀沿いの萩はまだ見頃続きです。(撮影本日)
もの悲しくも趣があります。








































朽ちた土塀










拝観寺院とは対局にあるような非公開寺院です。
観光客はおらず、萩が見頃を迎えると萩の好きな人が訪れます。








希少な秋の和花 竜胆、尾車、立鴎蔓、犬升麻、白山菊、清澄白山菊、節黒仙翁、菊薊、狸豆、広葉犬の髭、面高、三瓶沢薊、犬萩、南天萩、大痛取、三島柴胡

2019-10-06 06:58:38 | 2019 花


藤袴と和の花展
今年も朱雀の庭で開催(~10/14)されています。
藤袴を含めかつて身近だったのに見られなくなった和の花を約150種300鉢展示しています。





竜胆(リンドウ)
リンドウ科リンドウ属の多年生植物
本州から四国・九州の湿った野山に自生、花期は秋。









尾車(オグルマ)
キク科キク亜科のオグルマ属性








立鴎蔓(タチカモメヅル)
京都府カテゴリー 準絶滅危惧種 新規
湿った草地や湿地などにはえる多年草。
分布 本州(近畿以西)、四国、九州、朝鮮半島。





犬升麻(イヌショウマ)
キンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草。









白山菊(シラヤマギク)










清澄白山菊(キヨスミシラヤマギク)





節黒仙翁(フシグロセンノウ)
ナデシコ科センノウ属の多年草。





菊薊(キクアザミ)
キク科トウヒレン属の多年草。





狸豆(タヌキマメ)
京都府カテゴリー 絶滅危惧種
平地や丘陵などの日当りのよい草地や道端にはえる一年草。茎や葉などに褐色の長い毛が多い。
花は枝先に総状に付き青紫色である。花期は7~9月。
分布 本州(東北南部以西)、四国、九州、沖縄県、朝鮮半島、中国大陸、東南アジア、インド。










広葉犬の髭(ヒロハイヌノヒゲ)
ホシクサ科ホシクサ属)
水田雑草ですが、農薬や除草剤を使う田ではほとんど見られず、今や珍しい植物です。










面高(オモダカ)
オモダカ科オモダカ属の水生植物
語源は人の顔に似た葉を高く伸ばしている様子を指して「面高」
アジアと東ヨーロッパの温帯域から熱帯域に広く分布し、日本でも各地で見られる。水田や湿地、ため池などに自生する。






三瓶沢薊(サンベサワアザミ)
キク科 アザミ属 草丈50~100cmの多年草。
分布・生育地 本州(島根、広島県)川岸、花期 10~11月





蓼(タデ)
万葉集「わが屋戸の穂蓼古乾幹摘み生し 実になるまでに君をし待たむ」
現代語「わが家のタデの花ガラを摘んで新しい芽をださせよう そうして実になるまで君を待っていたいと思う」





壱師(彼岸花)
万葉集「路の辺の壱師の花のいりしろく人皆知りぬ我が恋妻を」
現代訳「路のほとりの壱師(彼岸花)の花のように、はっきりと人はみんな知ってしまった。私の恋しい妻を」






万葉集「秋萩の枝もとををに置く露の消なば消ぬとも色に出でめやも」
現代訳「秋萩n枝もたわわに置く露のように、消えるなら消えてもよい。消えこそすれ色に出すことなどどうしてあろうか」
現在公園などで見られる萩は園芸品種のミヤギノハギです。万葉の時代の自生はヤマハギです。
犬萩(イヌハギ)京都府カテゴリー 絶滅寸前種
分布 本州、四国、九州、沖縄県、朝鮮半島、中国大陸、インド、ヒマラヤ。










女郎花(オミナエシ)
万葉集「手に取れば袖さへにほふ女郎花 この白露に散らまく惜しくも」
現代訳「手に取ると袖までも彩らえてしまう女郎花の花が、この白露によって散っていくことが惜しまれるよ」






屎葛(クソカズラ)
万葉集「皁莢に延ひおほとれるくそ葛絶ゆることなく、宮仕せむ」
現代訳「サイカチに這い乱れているクソカズラのように、いつまでも宮仕をしたいものだ」






雁草(カリガネソウ)
京都府準絶滅危惧種










南天萩(ナンテンハギ)
京都府準絶滅危惧種









大痛取(オオイタドリ)
京都府準絶滅危惧種
説明





三島柴胡(ミシマサイコ)セリ科の多年草。
環境省 絶滅危惧II類 (VU)、京都府絶滅寸前種
本州から四国・九州の日当たりの良い山野に自生する。高さ30~50cm。
花期は8~10月で、小さな黄色の花を多数咲かせる。










藤袴(フジバカマ)
環境省準絶滅危惧(NT)、京都府絶滅寸前種
水鏡に並べられた藤袴の鉢

















続く