祇園花見小路周辺 私道での撮影禁止 10月25日より
祇園の花見小路通周辺は、石畳の道にお茶屋や料亭が並ぶ、風情ある町並みが観光客の人気を集めています。
しかし、5年ほど前から私有地に無断で立ち入ったり、写真撮影のために芸舞妓を追いかけ、裾を引っ張ったりするなどのマナー違反が目立つようになりました。
祇園の情緒を大切にしたまちづくりを行ってきた地元の協議会は、市に対策を求める要望書の提出や、マナーを守るよう呼びかける立て札の設置、地域の人で集まってチラシ配りなどを行ってきました。
ところが、一向に改善されず、やむを得ず10月25日から花見小路通周辺の私道での写真撮影の原則禁止に踏み切りました。
ただし、花見小路通は公道のため、引き続き写真撮影はできます。
協議会は「本来なら、撮影禁止にしたくなかったが、状況が深刻でやむをえない。今後どうなるか見守っていきたい」としています。
従来マナーを守るよう呼びかけていた立て札を、撮影禁止を呼びかける立て札に付け替えました。
また無断で芸舞妓の写真を撮影しないように呼びかけるリーフレットなどを渡し、観光客にマナーを守るよう声をかけ、写真撮影が禁止になった私道で、許可なく撮影した場合、1万円の支払いを求めていくということです。
祇園町南側地区協議会の高安美三子会長は、「立て札などで観光客にマナーを訴えかけても、いたちごっこになっただけだったので、祇園の情緒を守るために撮影禁止に踏み切りました。観光の町ではないことを理解してもらい、マナーを守ってほしい」と話していました。
この1.2年、残念ですがここだけでなく、撮影禁止の看板や表示が多くなりました。
京都だけでなく、世界のあちこちでオーバーツーリズム(観光公害)が問題になっているようです。
オーストラリアの巨大な一枚岩エアーズロック(ウルル)も今日26日から登山禁止になりました。