京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

花見小路周辺私道での撮影禁止

2019-10-26 22:16:55 | 京都めぐり


祇園花見小路周辺 私道での撮影禁止 10月25日より

祇園の花見小路通周辺は、石畳の道にお茶屋や料亭が並ぶ、風情ある町並みが観光客の人気を集めています。
しかし、5年ほど前から私有地に無断で立ち入ったり、写真撮影のために芸舞妓を追いかけ、裾を引っ張ったりするなどのマナー違反が目立つようになりました。
祇園の情緒を大切にしたまちづくりを行ってきた地元の協議会は、市に対策を求める要望書の提出や、マナーを守るよう呼びかける立て札の設置、地域の人で集まってチラシ配りなどを行ってきました。
ところが、一向に改善されず、やむを得ず10月25日から花見小路通周辺の私道での写真撮影の原則禁止に踏み切りました。
ただし、花見小路通は公道のため、引き続き写真撮影はできます。
協議会は「本来なら、撮影禁止にしたくなかったが、状況が深刻でやむをえない。今後どうなるか見守っていきたい」としています。
従来マナーを守るよう呼びかけていた立て札を、撮影禁止を呼びかける立て札に付け替えました。
また無断で芸舞妓の写真を撮影しないように呼びかけるリーフレットなどを渡し、観光客にマナーを守るよう声をかけ、写真撮影が禁止になった私道で、許可なく撮影した場合、1万円の支払いを求めていくということです。
祇園町南側地区協議会の高安美三子会長は、「立て札などで観光客にマナーを訴えかけても、いたちごっこになっただけだったので、祇園の情緒を守るために撮影禁止に踏み切りました。観光の町ではないことを理解してもらい、マナーを守ってほしい」と話していました。

この1.2年、残念ですがここだけでなく、撮影禁止の看板や表示が多くなりました。
京都だけでなく、世界のあちこちでオーバーツーリズム(観光公害)が問題になっているようです。
オーストラリアの巨大な一枚岩エアーズロック(ウルル)も今日26日から登山禁止になりました。










京町屋中京(30)笹*家、山清、吉川武商店、阿以波、雪梅花、鈴*家、俵医院、長*家

2019-10-26 17:29:08 | 京都の町 町屋・建造物


京都の町屋中京区の続き、第30回です。

笹*家









山清





吉川武商店(織物卸)





阿以波
京うちわ一筋330年、創業は元禄2年(1689年)です。





雪梅花









鈴*家





俵医院






長*家










京町屋外観の特徴
屋根一階庇の最前列は一文字瓦葺いています。
横の一直線と格子の縦の線の調合が町屋の外観美の一つです。
格子
戦国時代からで、内からは外がよく見え、外からはよく見えないようになっています。
家の商いや家主の好みでデザインが異なります。
上部が切り取られた「糸屋格子」、太い連子の「麩屋格子」、「炭屋格子」、重い酒樽や米俵を扱う「酒屋格子」、「米屋格子」、繊細な「仕舞屋格子」などがあります。格子を紅殻で塗ったものが紅殻格子。
ばったり床几
元々は商いの品を並べるもので、後に腰掛け用に床几として近隣との語らいの場でした。
ばったりとは棚を上げ下げするときの音からきています。
虫籠窓
表に面した二階が低くなっている「厨子二階」に多く見られる意匠。
防火と道行く人を見下ろさない配慮と言われています。
犬矢来
竹の犬矢来は割竹を透き間なく組んだものから、少し透かしたものまでさなざまです。
直線的な町屋の表情を和らげてくれます。
駒寄
家と道との境界に巡らされた格子の垣。元は牛馬をつなぐためのものでした。
意匠もさまざま、栗や欅などの硬い木が使われることもあります。
鍾馗
厄除けの瓦人形は京町屋の屋根の象徴です。


各種建造物指定の説明
国・登録有形文化財
緩やかな規制により建造物を活用しながら保存を図るため,平成8年度施行の文化財制度で,登録された建物が登録有形文化財です。
登録文化財には,築後50年を経過している建造物で,国土の歴史的景観に寄与しているもの、造形の規範となっているもの、再現することが容易でないものといった基準を満たす建造物が対象となります。
京都市では,近代の建造物を中心に積極的に登録を進め,市内243件(平成31年1月末現在告示分)が登録されています。

景観重要建造物
 平成16年に制定された景観法に基づき,地域の自然,歴史,文化等からみて,建造物の外観が景観上の特徴を有し,地域の景観形成に重要なものについて,京都市長が当該建造物の所有者の意見を聞いて指定を行う制度です。
指定を受けた建造物には,所有者等の適正な管理義務のほか,増築や改築,外観等の変更には市長の許可が必要となりますが,相続税に係る適正評価や,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。

歴史的意匠建造物
 歴史的な意匠を有し、地域の景観のシンボル的な役割を果たしている建築物等を京都市が指定するものです。

歴史的風致形成建造物
 平成20年11月に施行された、歴史まちづくり法に記載された重点区域内の歴史的な建造物で,地域の歴史的風致を形成し,歴史的風致の維持及び向上のために保存を図る必要があると認められるもので,京都市長が建造物の所有者及び教育委員会の意見を聞いて指定した建造物。
指定を受けた建造物には,所有者等の適切な管理義務のほか,増築や改築,移転又は除却の届出が必要となりますが,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。


京都を彩る建物
京都市内には京都の歴史や文化を象徴する建物が,所有者のたゆまぬ努力により,世代を越えて継承されています。
しかし,その存在と魅力が十分に伝わっていないものや,維持・継承が危ぶまれているものもあります。
そこで,京都の財産として残したい建物や市民から募集し,市民ぐるみで残そうという気運を高め,様々な活用を進めることなどにより,維持・継承を図ろうというものです。
京都を彩る建物は市民から推薦を受け、審査委員会で選定された建造物です。
京都市内で世代を越えて継承され,京都の歴史や文化を象徴し、概ね50年以上の建造物(国又は地方公共団体が所有しているものは除く)です。






色づきはじめの無鄰庵

2019-10-26 05:38:11 | 2019紅葉


紅葉シーズン一ヶ月前の無鄰庵です。
無鄰庵は山縣有朋の別荘で、七代目小川治兵衛により作庭された庭園は近代日本庭園の傑作です。
昭和26年(1951年)に国の名勝に指定されています。
私はこの庭園が好きでよく行きますが、特にくつろげる母屋から見る景色が気に入っています。
紅葉も美しく、南禅寺や永観堂のように人、人、人というようなことはないのがいいです。

昨年秋の紅葉撮影





今の無鄰庵、少し色づきはじめです。

受付前





待合の花





庭園に入ります。















母屋に入ります。















別室













庭園を歩きます。






母屋屋根の上にクレーンが見えます。
無鄰庵の西隣に4階建の高級ホテルが建設されます。














山茶花咲きはじめです。


























小紫





母屋





杜鵑草





茶の木花





一周してきました。










来月また訪れましょう。