京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

秋の薔薇いろいろ フランス、イギリス、ドイツ、アメリカなど作出

2019-10-13 17:52:13 | 2019 花


秋の薔薇の続きです。





ピース  フランス  1935年
戦後平和の願いを込めて名付けられた。
淡い複色の大輪で魅力的な香りの良い花をつける。
気温の下がった秋の花色は特に美しい。
交配種として活躍し、たくさんの銘花が生まれた、バラに殿堂入り品種。






ラ・ドルケス・ウ゛イーダ  フランス





スブニール・ドウ・ルイ・アマード  フランス 2000年
個性的な芳香とモーブピンクのフリルのかかった花弁が魅力的な品種。
シャンソンの名曲「バラは憧れ」の作詩家に捧げられた。









伊豆の踊子  フランス 2002年
香りの良い鮮やかな黄色い花は遅咲きの品種。
作出者のメイアン社より物語の舞台になった静岡県川津町に贈られた。





リパブリック ドウ モンマルトル  フランス 2012年
香りの良い真っ赤なロゼット咲きの花を咲かせる。
四季咲き性が高く、ふっくらとした赤い花が秋まで楽しめる。
剪定で大きさを調整できる品種。





ミツコ  フランス





テキーラ  フランス






ジャルダン・ドゥ・フランス  フランス





ジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコ  フランス 2000年
故グレースケリーの夫レーニエ3世の即位50周年に捧げられたバラ。
コントラストがはっきりした美しい花色。数々の賞を受賞。






プリンセス・ドウ・モナコ  フランス
モナコ公国の故グレースケリー王妃に捧げられたバラで、彼女の美しさをバラで表現。





サンプラザ'93 フランス





エドガー・ドガ  フランス 2002年
中央が黄色、赤と淡いピンク色の絞り咲きの花色。
フリルのかかった花弁はセミダブルでヒラヒラと可愛い印象。
名前は印象派画家エドガー・ドガに由来。





フリージア  フランス





マダムでフィガロ  フランス





ルイ14世  フランス
香りの良いクリムゾンレッドの花は秋に深みが出る。
コンパクトな樹形のオールドローズ。
名前はミデイ運河とベルサイユ宮殿を建設したルイ14世にちなむ。





マルチダ  フランス
白地に柔らかなピンクの縁取りの入ったフリルの花弁が、春から秋まで休みなく開花する人気の品種。
生育も旺盛で育てやすく花付きも良い人気品種。





プリンセス・ミチコ イギリス 1966年
美智子上皇后が美智子妃のときに献上されたバラ。
花付き良く丈夫。朱赤の中輪八重の気高い趣の花。
枝変わりのツル性品種もある。





クレール・マーシャル  イギリス





イングリッシュ・ヘリテージ  イギリス 1984年





ヘリテージ  イギリス
オールドローズとモダンローズの両方の魅力を併せ持つ、香りの良い完璧なカップ咲き花形と、クリアなソフトピンク色の重なりの良い花弁。
全てが整った優秀なバラ





ラジオタイムズ  イギリス





セント セシリア  イギリス





イージータイム イギリス





クレール・マーシャル  イギリス






モナ・リザ  ドイツ





ブルグンド81  ドイツ





カインダ・ブルー  ドイツ






エミール・ノルデ  ドイツ





アイスバーグ  ドイツ





ゴールドマリー'84  ドイツ 1982年
鮮やかな丸弁の黄色い花を枝いっぱいに咲き誇る姿は見ごたえがある。
春から秋まで休みなく次々花を咲かせてくれる。





ユーロピアーナ オランダ





ゴールデン・ボーダー  オランダ 1993年
コロンとした丸弁カップ咲きの花を、花束のような房咲きに咲かせる。
優しい香りがある。





ジェミニ  アメリカ





イントリーグ  アメリカ 1984年
深みのある鮮やかな赤紫色の花色と素晴らしい香り、形の整った大きめの花は「秘め事」の名前の通り人をひきつける魅力がある。





オレンジ・シュプラッシュ アメリカ
白い花弁に朱赤の絞りが入る。花色は絞りの入り具合で色々な表情が楽しめる。
花弁の裏側はクリーム色なので開花時は明るい印象。





クイーン・エリザベス  アメリカ
甘い香りのある鮮やかピンクの丸弁の大輪の花を咲かせる。
まっすぐに気高く花をつけるダイナミックな樹形のバラ。
エリザベス女王の戴冠にちなんで命名された。





フリュイテ  





スヴニール・ドゥ・アンネ・フランク  ベルギー 1960年
アンネ・フランクに捧げられたバラで、移り変わる花色と半八重の柔らかな花形が魅力。
気温により花色も変化し、秋の花は鮮やかなオレンジ色に咲く。











京町屋 旧木崎呉服店・THE TERMINAL KYOTO  

2019-10-13 05:35:01 | 京都の町 町屋・建造物


祇園祭で岩戸山が建つ岩戸山町(下京区新町通仏光寺下ル岩戸山町424番地)に、THE TERMINAL KYOTOという大きな町屋があります。
私は毎年山鉾めぐりでその前は通るのですが、いつも入っていいのか迷っていました。
今回前を通ると、『島上直子 遺された時間』作品展示会が行われていました。





中に入ると土間の一角にデイスプレイがあり、THE TERMINAL KYOTOのホームページを見ることができます。
それによるとこの建物は昭和7年(1932年)に建てられた総二階の京町家を復元したものだとわかりました。
コンセプトは、「失われゆく文化と京町家の景観を取り戻す」とあります。
「現在京都では京町家がどんどん失われてきています。それは景観はもちろんのこと文化の喪失でもあります。特に大型の物件は改修・維持費の負担も大きく、その不動産価値からマンションや駐車場へと変わってしまっています。私たちの活動がその動きを少しでも変えられるものにできれば幸いです。」と。
私は現在京都の町屋シリーズを投稿してますが、コンセプトは全く共感です。

以下Terminal KYOTOのホームページより
建物概要
上棟日 昭和7年11月23日
施主 木崎安之助
大工 川嶋佐兵衛
所在地 京都市下京区新町通仏光寺下ル岩戸山町424番地
敷地面積 469.77m2- 建物1階 234.54m2 / 建物2階 198.70m2
平成25年9月 復元工事開始 平成26年3月 一般公開
間口約9メートル奥行き50メートルもある典型的な「うなぎの寝床」といえる大型の京町家です。
施主は呉服問屋の名門「木崎呉服店」の創業者で、呉服商で培った財力と教養で愛情を込めた建てられたものです。
昭和初期と言えば戦前最後のときで日本の経済と文化が最も発展し、京町家の建築技術も最高潮を迎えたときです。
その後、戦争により多くの職人がなくなったことからもこの頃の建物は、京町家技術の集大成としても貴重と言えます。
かつて、この場所では木崎呉服店により呉服商が営まれていました。
道路に面した側が仕事場になっており、奥には使用人が住んでいたものと推察されています。
施主でもある創業者の方は趣味性の高い教養をお持ちだったようで、そのこだわりは茶室をはじめとする部屋の細部や天井の作り、そして奥にある日本庭園に表れています。茶室などは上得意様をもてなしたり、展示会場としても使われていたようです。
また、この場所「岩戸山町」は京都祇園祭の山鉾町の一つで、目の前に岩戸山(山鉾)が建ちます。岩戸山は天照大御神の岩戸隠れの伝説から生まれた山鉾町で、祇園祭の入り口に位置しています。

中(土間)には作品が展示されています。
ここは主に展示スペースとして活用されているようです。










家の中にも展示されています。
呼び鈴を押すと、女性の方が出てこられ、お聞きすると室内に入っていただいて結構ですとのこと。
遠慮なく中に入らせていただきました。






























坪庭は植え込みや石など全くなく空地です。










座敷は喫茶室になっています。










喫茶室にも作品が展示されています。










奥庭
座敷から降りるところには大きな鞍馬石の沓脱石が置かれ、飛び石が延びています。
植え込みや大きめの白川砂と杉苔が心地好く配置され、石燈籠、つくばいも大きすぎず、小さすぎません。
植栽は常緑樹以外にもみじなど季節を感じさせる木が植えられています。



















大きな鞍馬石です。










ホームページに掲載されていた間取りです。
大店の町屋だったというのがわかります。





外観は総二階で、格子がきれいですが、昭和建築とあって虫籠窓はなく、犬矢来や鍾馗さんもありません。
かつての見せの間や土間は展示スペースに改築され、通り庭、火袋、おくどさんはありません。
ところどころにかつての町屋の意匠は垣間見れます。
奥庭は当時のものが利用されていますが、坪庭は残念です。
京都のなかで、建築当初のまま維持し続けている町屋はかなり少なくなっています。
現在の生活に合わせていかないと、生活できにくいものになってしまうからです。
外観(景観)は町屋ですが、店舗や最近増えている京町屋風の宿泊所などへの改築が多くなっています。
京町屋は職住一体が多く、杉本家や吉田家のように家の中を見ることは非常に少ないです。


参考

島上直子 プロフィール
美術家
摂津市美術協会員
受賞暦
1995 茨木市展 彩美堂賞
1999 豊中市展 商工会議所会頭賞
2007 摂津市展 市長賞
2008 摂津市展 市長賞
2011 光陽展 新人秀作賞
2013 光陽展 新人秀作賞
2015 光陽展 会友秀作賞

経歴
1971 生まれ
1990 京都精華大学美術学部 洋画入学
1994 卒業
ギャラリー紅 グループ展
1996 京展 入選
コープ神戸アートマインドフェスタ入選
ギャラリーキャピタル二人展
1997 京展 入選
1998 京展 入選
2000 ギャラリーキャピタル2人展
2001 カフェギャラリー 4人展
2002 茨木市展
2003 茨木市展 茨木市教育委員会作品買い上げ
2005 ギャラリーキャピタル2人展
2006 ギャラリー西天満二人展
2009 摂津市 作品寄贈
2010 川端康成文学館ギャラリー個展
2011 光陽展 川端康成文学館ギャラリー個展
2012 光陽展
2013 光陽展 会友推挙
2014 川端康成文学館ギャラリー個展
2015 ニューヨーク ジェダイトギャラリー グループ展
2016 ニューヨーク ジェダイトギャラリー グループ展