京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

近代美術館コレクション展 『模様の美』 

2021-02-21 17:31:46 | 美術・博物館


 『模様の美』

 京都国立近代美術館 コレクション・ギャラリー 
 
寺本美茂 1916 - 1992 切嵌象嵌 「華象」 1979 銅・彫金




帖佐美行 1915 - 2002 花心の譜(迎雅香燈) 1977 銅・彫金









北村昭斎 1938 - 華文玳琩螺鈿飾箱 1997 漆、螺鈿





黒田辰秋 1904 - 1982 朱螺鈿大名縞手筥 1970年代 木、漆、螺鈿





川上澄生 1895 - 1972 ろまんちっく手摺千代紙 1935 木版、紙













鈴田照次 1916 - 1981 木版摺更紗着物「芹花文」 1977 絹紬、木版





羽田登喜男 1911 - 2008 上代紬地友禅染着物「白夜」 1976 紬・友禅染






森口華弘 1909 - 2008 友禅訪問着「秋草文」





芹沢銈介 1895 - 1984 型染竹牡丹文着物 1968





藤平 伸 1922 - 2012 鳥たちの壺 1978





河本五郎 1919 - 1986 白い陶筥 1966 陶器





栗木達介 1943 - 2013 銀緑彩文陶 壺態II 1988





加守田章二 1933 - 1983 彩陶角扁壺 1972 陶器





富本憲吉 1886 - 1963 色絵更紗模様瓢形飾壺 1944 磁器





北大路魯山人 1883 - 1959 織部俎板盤 1949 陶器





フェリーツェ・"リチ"・上野=リックス 1893 - 1967 マッチ箱カバー「紳士」 1950頃 七宝
フェリーツェ・"リチ"・上野=リックス 1893 - 1967 マッチ箱カバー「淑女Ⅰ」 1950頃 七宝





並河靖之 1845 - 1927 蝶に花丸唐草文飾り壺 明治時代 有線七宝





河合卯之助 1889 - 1969 アクセサリー 制作年不詳 陶器








































樂直入(十五代吉左衛門)『シリーズ盌 大地に眠る精霊たち』

2021-02-21 07:18:14 | 美術・博物館


樂直入(十五代吉左衛門)『シリーズ盌 大地に眠る精霊たち』

 2020年度 第2回コレクション展 2020.07.2.2. - 10.04

 樂家十五代 直入(じきにゅう)(昭和24年(1949年)ー)
 十四代長男、京都市生まれ。
 京都府立朱雀高等学校、東京芸術大学彫刻科卒。
 イタリアローマ・アカデミア留学。
 十四代の没後、昭和56年(1981年)11月襲名。
 日本国内外で数々の賞を受賞し、陶工としてだけではなく「陶芸作家」としての評価も高い。
 1997年に織部賞を受賞。平成19年(2007年)、佐川美術館(守山市)に新設された樂吉左衛門館、茶室を設計。
 令和元年(2019年)、隠居し直入を名乗る。
 黒樂、赤樂を中心としたその作風は代々受け継がれる一方で、時代の中で常に更新されてきた。
 特に直入は樂家を歴史化する視点を持つ。
 茶碗に内在する精神性、思想性、美意識などを現代の造形として創造行為を行ってきた。

樂直入(十五代吉左衞門)の『シリーズ盌 大地に眠る精霊たち』

 シリーズ盌は、2009年に大阪の国立民族学博物館で開催された、特別展「「茶の湯のものづくりと世界のわざ」~千家十職×みんぱく~」で同館所蔵のアフリカの民具や仮面等に刺激を受けて制作された作品群。
 当初この作品群は、「アフリカンドリーム」と名付けられていたが、その後、制作の内容をより明確に反映させ、「シリーズ盌 大地に眠る精霊たち」と変更された。


大地に眠る精霊たち 大地夕





大地に眠る精霊たち 大地の朝





大地に眠る精霊たち 大地の夜明








大地に眠る精霊たち 精霊の夜





大地に眠る精霊たち 大地の雨





大地に眠る精霊たち 司祭の冠





大地に眠る精霊たち 精霊の炎





大地に眠る精霊たち 精霊の眠り





大地に眠る精霊たち 草原の雨上がり





大地に眠る精霊たち 森のいとなみ 昆虫たちの刻





大地に眠る精霊たち 大地の風





大地に眠る精霊たち 真夜の星祭




大地に眠る精霊たち 牧神の午後




大地に眠る精霊たち 火炎の雨




大地に眠る精霊たち 精霊のデイスクール







大地に眠る精霊たち 精霊たちの乱舞





大地に眠る精霊たち 水藻の憩





大地に眠る精霊たち 大地の舞





大地に眠る精霊たち    精霊祭の宵





大地に眠る精霊たち  真夜中の降臨









大地に眠る精霊たち  真夜中の金環





大地に眠る精霊たち  大地の環





 滋賀県守山市の佐川美術館に15代吉左衞門館があり、何度か訪れたことがあります。
その時も思ったのですが、いままでの楽家歴代の作品と比較すると、15代作品は大きいのです。
初代、三代の手に馴染むような茶碗とは異質に感じました。
実用性より芸術性に重きを置いた作風のようです。