道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

戦争について

2018年12月30日 | 随想
トルストイはその名著「戦争と平和」の中で、戦場での勝敗を決めるものは、指揮する将官の力量でなく、軍隊の圧倒的多数の兵士や下士官たちの、臨機応変の闘いぶりに懸かっていることを、ロシアの名将クトォーゾフの述懐の形で強調している。 戦場での功をひとりの将に帰す考え方を認めないのは、開明的な貴族、トルストイの真骨頂だが、我々には「一将功成って万骨枯る」という中国流の固定観念が染み付き、兵卒の活躍は戦 . . . 本文を読む
コメント