暖かさに誘われ、段子川の川べりを歩いた。桜の蕾も膨らんでいる。啓蟄を過ぎて、日が長くなったのを漸く実感できる。 陽の光の角度の違いと、三日に一遍の雨が、川の流れに躍動感を与え、冬の間絶えていた瀬音が強く聞こえるようになった。
川から別れて台地へ登る道の中途で、ツクシを見つけた。最近はツクシを摘んでいる子どもたちを見かけない。ツクシの生える草地の土手が減ってしまったのか?子ど . . . 本文を読む
壬申の乱
その1
近江の古代史探索を思い立った4年前には、「壬申の乱」について詳しい知識を殆ど持ち合わせていなかった。昔の教科書では、きわめて簡略な記載しかなかったと記憶している。日本でもどこの国でも、歴史教科書には、詳しく書きたくない事柄が数多くあるのだろう。
謎に包まれた日本の古代史への入り口は、「壬申の乱」にあると見て、想像力を巡らせ、推断独断で事変を俯瞰してみたい。
壬申の乱の通説 . . . 本文を読む