私たちが、人や生き物の動く姿、乗り物の走行や飛行などの動態を記憶できないという事実は、事故や事件の当事者や目撃者の動いていたものに対する目撃証言の内容には、不正確・不確実なものが含まれると言うことである。極端にいうと、動いていたものへの人の記憶は、信用できないということになる。この事実を弁えると、監視カメラやドライブレコーダーの重要性は飛躍的に高くなる。私たちは、自分も相手も目撃者も、記憶でき . . . 本文を読む
私たちの視覚対象には、動いているもの(動態)と停止しているもの(静態)とがある。私たちの視覚は、スチール(静止画)しか記憶出来ないようだ。脳はムービー(動画)を記憶するようにはできていないらしい。動きのある物体や情景は、シーン(映像)をそのまま記憶できず、断片化したショット(画像)のみを記憶として留めるらしい。記憶はスチールで出来上がっている。この事実は重い。私たちの脳が現実の映像をムービーで記憶 . . . 本文を読む