コロナのために、月一回の近江歴史探訪が頓挫して十ヶ月が過ぎた。JR東海道線の浜松ー米原間には、途中下車の楽しみもあったのだが・・・。
数年前のある日、いつもより早めに帰途についたので、大垣駅で降りた。大垣には、老生の好きな名物、「柿羊羹」がある。ついでに大垣城も訪れてみた。大垣の街中を歩くのは、初めてのことだった。
ふと荒物屋さんが目に留まり、店内に入った。老生は若い頃から文具と荒物が好きである。
店内には、陶器や調理具・刃物が雑然と並べられていた。真っ先に土瓶蒸しの器が目についた。釉薬がかかっていない、土の香りが漂って来そうな器が二組だけあった。秋の晩酌には好適だと思った。
店の奥で韓流ドラマを熱心に観ていた店主夫人に、もっと数はないかと訊ねたら、この意匠のものはそれ限りとのこと。
購入して帰宅したら、妻にまた余計なものを買って来たと叱られた。それでも、数日後の晩酌に土瓶蒸しが加わった。松茸は国産ではないが・・・。
その後息子家族の分も揃え、秋に一度、妻が家族全員(8人分)の土瓶蒸しをつくるのが恒例になった。孫たちの中には、それを楽しみにしている子がいる。
近くまで来られたのですね。
お城から南へ500mほど行くと、奥の細道結びの地です。最近、整備がすすみ、風情のある場所になりました。記念館もできたので、訪れてみてください。
この時に、大垣が湧水の町であると知って、その後2回ほど訪れましたが、まだ記念館には伺っていません。
交通の要衝で古くから栄えた城下町だけに、落ち着いた街の佇まいは何とも魅力があります。東海道線の都市では稀少な存在ですね。コロナが終息したら、伺わせていただきます。