道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

おめでとうございます

2025年01月01日 | 自然観察
昨年中は本ブログをご高覧いただきまして、洵に有り難うございました。
今年もよろしくお願い申し上げます。
  2025.1.1    tekedon638【道々の枝折】


ツワブキとスナゴケ

私の植物趣味も、草木の花を観たり栽培することから、立木そのものやタケ・ササを経て、今ではススキとコケに至った。「枯淡の境地の顕れ」とでもいうものだろうか?

火山帯で酸性の土壌と湿潤な気候、日本列島の自然は、ススキ(カヤト・カヤ)やコケの生育には頗る適している。
ススキのおかげで、遠い縄文の祖先たちは、耐久性と断熱性・通気性・保温性の高い屋根葺き材を得て、私たちが想うよりも快適な暮らしていたらしい。その後の弥生時代に大量に供給のあったワラは、屋根葺き材としての機能性と耐久性において、ススキの足下にも及ばなかった。

ところで、列島に普遍のこのススキとコケ、栽培に取り組むとなると、なかなか難しい。其処はスミレの栽培の難しさに通ずるものがある。
野に置かなければ殖えない植物は意外に多い。意外どころか、それがあたり前だったと今頃気づいた。

磯浜であんなにも繁殖しているツワブキも、鉢植えにして花を毎年咲かせるのは難しそうだ。















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