心配された台風20号、上陸地点が四国東端だったためか、当地では想ったより風は弱く雨も少なかった。近くに山岳がない地勢のおかげで、上昇気流による雨雲の発生がなく、降雨は海側から寄せる散発的な雨雲だけに限られる。
朝の散歩道に沿う川の水量は普段と変わらず、穏やかに流れている。
さすがにカルガモは何処かに退避したと見え、姿はなかった。
過去には氾濫を目撃したこともある川だが、治水工事とメンテナンスで、今は住民のほとんどに不安はない。だが、想定を超える雨が降れば、洪水被害は現実のものになる。
台風から100km以上離れていても、伊豆半島や関東では相当の降雨があったという。京都の時間雨量も驚異的だ。地勢は局地気象に大きな影響を与えるから、日頃から、総合的な天気予報よりも、地域を限った気象情報に注意していたい。
天気予報などは、列島全体の気象が対象で、総括的にならざるを得ない。分割しても近畿とか関東とか、地方規模の予報になり、対象が広過ぎる。視聴しても、災害に直結する局地気象はわからないから、防災の上ではあまり意味がない。
NHKの総合ニュースや民放キイ局の予報は気象災害から身を守るには範囲が広すぎる。かつての行政区画郡の範囲なら、局地気象は的確に把握できるはずだが。雷、突風、竜巻などは、それくらい局地性が高い。とりあえず、それぞれの地方局・地元民放局が伝える、地方気象台の気象情報に注意するしかなさそうだ。
前々日に行った琵琶湖は、西に比良山脈がある。台風は大量に雨を降らせたことだろう。秋の産卵を迎える湖魚には、恵みの雨になるのだが。
自然の恩恵と天災被害との差は紙一重だ。
災害時は、行政にもミスが生じるのは避けられない。最終的な判断は、自主性に依るほかないだろう。
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