ヤシャビシャクとは耳慣れない名、幹に直接葉が付く形が、夜叉の柄杓を想像させたのだろう。ユキノシタ科スグリ属の落葉低木で、絶滅危惧
種に指定されている。
山歩きであまり目にすることがないのは、この木が地上に生えないで、ブナなどの幹の枝分かれ部に堆積した腐葉土に着くからだろう。春にブナ帯を歩くときは、樹林の下の山草の花ばかりに目を奪われてばかりいないで、頭上にも目配りが必要だ。
この画像の株は、東北在住の愛好家からいただいたもので、今春で2度目の開花。スグリの仲間は、当地の夏を元気に越させるのが難しいので、涼しい場所に移せるよう鉢植えで育てている。
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