前門のコロナ、後門の熱中症、進退窮まった感のある今年の夏だが、老生には、これまで多年悩まされていた宿弊が取り除かれることがあり、精神衛生に頗る好い影響があった。
一つはメダカ飼育水槽のアオミドロ退治の成功。この藻類の繁殖力とタチの悪さは、メダカを外で飼育した方ならよくご存知だろう。気温と共に繁殖力を増し、ホテイアオイの根を始め、凡ゆるものに付着して覆い尽くす。
駆除は丹念に清掃するしかなかった。それも、ひと月と保たない。水槽の内はびっしりアオミドロが蔓延る。
年初に金属イオン(アルミ)がアオミドロを防ぐと聞いて、早速試してみた結果、ほぼ完全にアオミドロの発生を抑えこんでいる。
アルミフォイルをゴルフボール大に丸め圧縮、水槽に数個浮かべてみたのが良かった。室内の水槽なら、ビー玉大にすれば美観を損なわない。
それに加えて、サイホンの仕組みによる水槽の汚泥清掃器(水中掃除機みたいな手製のもの)。魚を移すことなく底石も浚うことなく水槽の清掃ができるようになり、飼育管理の手間が大幅に改善した。根が横着だから、楽に管理をすることばかり考える。今年の夏は、過去には見たことがないほど、水・底石がピカピカで、メダカも居心地よさそうだ。
もう一つは、薄いプラスチック製の栽培鉢が、植物の生育では焼き物の駄温鉢に些かも劣らないことを確かめたこと。駄温鉢が植物に最適と信じていた自分の思い込みの強さに、忸怩たる思いがする。
宿弊が取り除かれてみると、それまでの悩みは霧消した。知らず知らずの裡に、身辺に絡みつく宿弊は、適宜整理するに越したことはない。
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