台風前までの酷暑中は、夏の花アサガオも勢いがなく、花数が減る一方だった。朝風が涼しく感じられるようになったこの数日、勢いを盛り返してきた。真夏日というものは、自然状態では生物生存の限界ラインなのかもしれない。目を地植えの植物に転ずると、何とクワ(mulberry)が再び実をつけ始めていた。実を採るための園芸種だろうか?5月から6月にかけて、妻を摘果で困憊させるほど実をつけた。この . . . 本文を読む
遠州灘は、西端の愛知県渥美半島伊良湖岬から東端の静岡県御前崎まで、直線距離にして110kmの単調な砂浜に面した海域だが、古くは船乗りに恐れられた危険な海だった。したがって、今日でもごく一部の海水浴場を除いて、遊泳禁止区間が連なる。遠州の海は、底が急深で潮流が複雑な泳げない海だが、外洋に直面し波が高いので、サーファーには享けているようだ。天竜川と大井川、2つの大河が大量の川水を海に押し出し、強い沿岸 . . . 本文を読む
8日の立秋は、真夏日のピークだったが、あれから1週間、台風の影響もあってか、早朝の空は曇り風は涼しい。心倣しセミの声にも翳りが感じられる。盆も今日で終わる。当地では〈盆義理〉と呼んで、盆の期間に、故人と近しかった人々が初盆の家を訪れ、供養に参加する風習がある。私が子供の頃は、この時期になると、街中は黒ずくめの喪服を着た人々で溢れた。各自何軒もの家をかけもちするから、ご当人は汗を拭 . . . 本文を読む
今日(8月6日)は全国的に真夏日のピークらしい。そんな最中の真昼間、用事があって仕方なく、浜松駅近くの街衢を歩いた。白昼のオフィス街に人影は無い。眩暈のするような白熱の太陽の直射と、灼けたビル壁やアスファルト道路からの熱線の輻射に、はじめはたじろいだ。だがしばらく歩くうち、高温の乾燥した空気に馴れたのか、膚にあたるビル風が心地よく感じられるようになった。ドライヤーの風に当たるような感覚。汗が出てい . . . 本文を読む
今夜は地域恒例の佐鳴湖花火大会、自宅からもなんとか見えるが、打ち上げ地点に最も近い橋の上から見物した。さしもの猛暑も、湖畔の夜は市街地より涼しい。家からでは最も見づらいスターマインの華麗さを堪能できた。例年8月の第1土曜日と定まっているこの花火大会、昨年はコオロギの声があちこちで聞こえた。今年はたった1匹の声、連日の猛暑に、秋の虫たちも息をを潜めているに違いない。かつて隣県の豊橋の花火大会を観たこ . . . 本文を読む