明治から昭和の中頃までの国力拡充期には、「青雲の志」を尊ぶ風潮が、この国の社会に横溢していた。自然に広まったのでなく、為政者の意図するところに従う教育によって、国民に植え付けられた思潮である。若者は青雲の志を抱いて雄飛するのを当然とする暗黙の了解が、当時の大人たちにはあって、純真な子弟たちは両親・教師・郷党の期待に応えるべく奮励努力した。青雲の志を抱いて田舎の純情な青年が上京し、勉学や勤労の末 . . . 本文を読む
アエラ・ドット
(週刊朝日の記事より)瀬戸内寂聴氏と林真理子氏の対談が載っていた。〈以下アエラ・ドットより引用〉林:昨年の10月には有馬稲子さんと公開対談されてましたよね。有馬さんもすごくおもしろい方。瀬戸内:ものすごく生真面目な人なの。今でも美しいし。でもあんなに男運のない人はいないね。林:先生は男運がよかった?瀬戸内:外から見たらいい男じゃなくてもね。私が若い男と一緒に居るときに、 . . . 本文を読む
酒豪に長寿者(90才以上)はあまり聞かない。若い頃から酒の害を間断なく受け続け、内臓器官を傷めた結果だろうか?女性の平均寿命が男性よりも長いことは、女性に常習飲酒者や大量飲酒者がほとんどいないことと関連があるからに違いない。酒豪という日本語は、ある意味敬意を含んでいる。白人に較べアルコールに弱い日本人ならではの言葉である。英語には該当する語が無いようだ。大酒呑みを意味する語しかなく、皆が酒に強 . . . 本文を読む
桑の実(マルベリー)の実が成りだした。はじめは赤いが、熟すと黒くなる。鉄をはじめミネラルが多く、ポリフェノールはブルーベリーを凌ぐようなことが、ネットに載っていた。在来種と比べると、ほとんど葉の形に切れ込みが無い。たわわに実がつくので、枝垂れてくる。こうなると大変だ。妻は1ヶ月にわたって実を摘む作業に追われる。これを好物にしているヒヨドリたちに叱られながら高い枝の実を枝ごと伐って収穫するのは、私 . . . 本文を読む
政治の劣化が止まらない。権力に自浄作用は無い。首相や大臣の国会答弁や会見を聴いていると、自他共に?好々爺を認める老生でも、流石に怒りを抑えきれない時が屡々ある。国家の軌跡は、内外から見てわかりやすく正当でなければ国際社会で信用されない。今こそ国民全員が、危機意識を共有することが大切だ。最近の若い人たちの一部には、国が立ち行かなくなったら、海外、それも欧米先進国へ移住すればよい、などと安易に考え . . . 本文を読む