てんちゃんのビックリ箱

~ 想いを沈め、それを掘り起こし、それを磨き、あらためて気づき驚く ブログってビックリ箱です ~ 

義父の痛みに対する誤判断

2019-05-15 15:00:32 | 日記


 先日、義父の病気のことを投稿しました。
 10連休明けの早朝(5月7日)に、また事件が起こりました。最初は病院の誤診の可能性が高いのですが、その後私たちも対応できたのにできなかったので、誤判断としました。
 先ず経緯を書いて、その後の検討と教訓を書きます。


<経緯>
朝の5時くらいにいきなり「全身が耐えられないほど痛い。」と電話がかかってきました。
起きてすぐ15分くらいで行って話を聞くと 「だいたいお腹、それも左側が痛い。いきなり痛くなった。」と冷や汗を流しながら言います。その日からかかりつけの診療所は開きますが、その苦しみ方からともかく早く病院で見てもらおうと、緊急受付のある地域の中央病院にすぐ連れて行きました。

病院での診断は、問診、服の上からの触診の後、尿検査をし、そしてX線検査をしました。問診の時は、私がびっくりするぐらい明解な受け答えをして、看護師からしっかりしていますねと言う言葉をいただきました。
診断は「尿路結石」。
尿には血液成分はまだ出ていないが、X線で尿路の中に小さな結石が見えるとのこと。それが写っている画像も見せていただきました。
実は私も尿路結石をやった経験があるので、義父のいたがりようは納得しました。また義父自身、若い時は夜のビールのうまさが落ちるとか、最近はトイレに夜行きたくないとかで、午後は全然水を飲もうとしなかったので、それはおおいにありうると思いました。

それで半日ほど効く痛み止めをもらって、帰宅し飲ませました。そのままで夜になっても痛いことはないということで、結石が尿路の細いところを通りすぎたのだなと思いました。その日は、痛み止めの追加はしませんでした。
ただし私の経験では、3日ほどで厳しい痛みを3度経験した(結石の数と通過しにくい経路による)ので、その後もまた起こると覚悟しました。

次の日(8日)の早朝、少し痛いというので痛み止めを飲ませ、その日はディサービスに行くのでもし痛くなったらと、薬を1錠持たせましたが、夕方帰ってきたとき元気との報告を受けました。ただしわき腹にあざがありますとの報告を受けました。痛かった時に力を込めて押さえたせいかと思いました。本人自身はけろっとした顔をしていました。

その次の日(9日)は、自宅に過ごしました。早朝やはりちょっと痛いと言って一錠痛み止めを飲んだだけで、その後は普通に家の中を歩いていたり、寝ていたりという状況でした。

そして4日目、この日はディサービスに行く日ですが、早朝「大丈夫?」と聞いたら、「行けるよ。」と返事があり、痛くないのだなと安心しました。ところがディサービスの迎が来る20分前になって、「今日は行く気がしない。」と言い出しました。
もしかしてと、その時思ってわき腹をみると痣というよりも内出血の後。まずディサービスはキャンセルし、すぐにかかりつけ医の診療所に行きました。

身体への直接の触診と超音波探傷、X線検査の結果の診断は、肋骨2本が折れているとのこと。それも状況から4日前に起こっていて、臓器が損傷する危険もあったとのこと。湿布とともに胴体を腹巻状のギプスで固定し、骨が安定化するのを待つことになりました。

多分4日前、結石はあったかもしれないけれども本命は骨折だったようです。

<その後の検討>
1.骨折発生原因
骨折の原因を考えました。義父はコケたりしたことはないと自信を持って主張した。身体のその他にも傷はなく、多分そうではないだろうということになった。考えられることはよろけたりして思い切り身体を預けてしまい、骨が弱くなっているために折れたということである。
義父の動線と身体の動かし方を改めて見直し、ベッドの起床か寝る時にベッドの手摺にもたれかかったのではと考えており、対策を検討中。

2.中央病院での誤診の件
  誤診と、私たちが過剰に信じ込んだのは下記のためと考える。
(1)本人が、外傷によって痛くなったといったことは話さなかった。ともかくいきなり身体全体が痛くなり、それから腹部が痛くなったと言ったら、内科的な原因を考えがちになりやすい。普通は私たちも記憶の継続が短いのを知っているで、疑うのだが、あまりにも明解に話していた。
(2)当番医は、内科や外科の医者ではなかった。それよりもやはり患部が腹部なら、素肌を見てほしかった。
(3)ある段階で、当番医側に「尿路結石」という予診が働き、その証拠のみを求める動きとなった。
(4)症状が経過を含めて、私の「尿路結石」経験そのままだったので、完全に信じ込んでしまった。

<教訓>

(1)緊急の医療は、有名病院でも状況が不十分なのであまり信用しない。その後かかりつけの診療所に行ってみる。
(2)自分の経験等に近いからと言って、過剰にそれを適用しない。
(3)義父の状況説明は、これまでよりももっと割り引いて考えることにする。それは下記による。
 ・記憶力が、以前よりも落ちている。
(ギプスを取り付けた後、30分もするとなぜそれがついているのかわからなくなることがある。)
 ・痛みを感じる能力が落ちているのかもしれない。
 ・説明する能力が落ちている。
・面倒くさいので、少しぐらいなら我慢しようという気持ちが前より強くなっているのかもしれない。
  
 ともかく暫くは、義父がきついからとギプスを勝手に緩めないように注意しなければならない。

<写真は、義父のためのお薬カレンダー。いろんな薬を飲む時期ごとに袋にまとめて、一週間の表にしています。
 本来なら1回1袋ですが、痛み止めが追加されたのでしばらくの間は、2袋になるところがあります。>


コメント (4)
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