モントリオール美術館の彫刻の庭

　2013年の8月にモントリオール出張時に、モントリオール美術館を訪問した。ここは私が今まで訪れていた美術館と違い、デザインを重点に置いた展示をしていて面白かった。特に椅子の展示が考えさせられたので、以前ここに書いている。

https://blog.goo.ne.jp/tenchan-ganbare/e/d4ea38acab490f44313abecd0c90acae

　この美術館の外の彫刻やインスタレーションも面白かったので、印象に残りかつ写真があるものについて記載する。


１．シアトルを拠点とするチフーリのガラス作品
　建物は３館に分かれ、道路を隔て地下でつながっているが、中心の館の正面にチフーリのガラスのインスタレーションが、ロダンのカレーの市民の単一像とともに置かれている。

　

＜芸術は、心を燃やす＞



そこの君
近くへおいで
芸術で
貴方の心
燃やしてあげる

２．建物間の道
　３つの建物の間の道は、１本が自動車が通る一般道、もう１本が坂道で、全体がインスタレーションになっている。赤、緑、白の金具が、並べられ固定されている。20°はある片道。
雪の日は、転げ落ちるかもしれない。
　ころげ落ちた先に建物に、赤い二つのハートの彫刻がある。また横に3つ？のハートの彫刻がある。

＜インスタレーションで頭のマッサージ＞



転がっても
ハートが見守る
受け止める
いいマッサージだよ
ガタガタゴトン

３．多分　堕天使の像
　胴体に穴があき、顔はへこんで手で覆い隠されているやや不気味な像がありました。
羽根は片方完全に折れています。それに時計などがぶら下がっています。

＜私に入れば、美術家になれるよ＞



顔欲しい
心も欲しい
貴方こそ
私に入り
アートで魅せる

４．スーパーダチョウ
　エンジン搭載、サイボーグのダチョウがいました。鉄腕アトムよりもきっと早いでしょう。　

＜スーパーダチョウ＞



世界一
早いダチョウは
俺様さ
百万馬力で
脚にローラースケート

５．人間について考える
　人間は量子力学を発見しました。それによれば人間は、小さい粒から成立します。それとは別に、上っ面だけまたふわふわした言葉に人間の心が左右されることも理解しています。
　それを象徴するかのような像が並んでいました。一つはバラバラの立方体で作られた像、もう一方は表面だけをアルファベット文字を並べた中が空洞の像です。

＜哲学的方法＞



バラバラに
量子化できる
人間が
空虚な言葉
実体化させる

６．触れ合い
　展示されている作品の間で、子供たちが鬼ごっこのような遊びをしていました。子供たちにはいい思い出になるでしょう。

＜毎年違う場所の模様を触って＞

　

触れ合いが
大切なんだ
よい子たち
刻んだ模様
背比べに使って

　ここの彫刻の庭は、なかなかインパクトがありました。