てんちゃんのビックリ箱

~ 想いを沈め、それを掘り起こし、それを磨き、あらためて気づき驚く ブログってビックリ箱です ~ 

思い出の彼女

2021-07-15 00:21:13 | 昔話・思い出


 昔の写真を整理していたら、その中に学生時代の私が小さな女の子と遊園地で遊んでいる写真があった。 この子には3回会った。

 その子は、私が大学1年生のころに憧れていた1学年上の女性の、年の離れた妹で、そのとき小学6年生であった。憧れの女性には残念ながらちゃんとかっこいい彼氏がおり、彼氏/女性/私の3人は同一のクラブだった。
 あるときその女性から突然電話があり、田舎から親戚が来て子供2人(自分の妹とそのいとこの男の子)を連れて遊園地に連れて行く羽目になったから、付き合って欲しいとのことだった。遊園地入場料はもちろん豪華お昼付(結局向こうの親との夕食もついた)ということで、ホイホイ出て行った。

 お姉さんは遊園地の乗り物が得意でなく最初の子供向けジェットコースターであっさりと腰が抜けてしまったので、私が子供たちを引き連れてともかく乗りに乗りまくりました。男の子のほうは最初やんちゃだったけど途中でダウンし、最初はおとなしかった女の子がエキサイトしちゃって、私も眼が回ったのだけど、ともかくはすべて付き合ってあげた。最後にはとってもなつかれちゃったかなとおもった。

 第2回目にあったのは、その3ヶ月後ぐらい。私が好きだったアメリカンモダンアートの展覧会があり、どんな経緯だったか忘れたがお姉さんと一緒にいくことになった。待ち合わせの場所にいくとその女の子がいた。前日の夕食の際に家で私と行くと彼女がいったら、是非ついてゆくと言い張ったとのことであった。

 会場でその子にもわかるように、一生懸命ブレークダウンして話すと、彼女は理解できたかどうかはわからないけれども真剣に聞いてくれた。その後喫茶店に流れて話すことにしたが、入り口で女の子が眼を止めたのが豪華なチョコレートパフェ。とても彼女一人では食べられそうにない量とおもったが、じっと見ていたので私がご馳走してあげることとした。
 中で展覧会の感想をお姉さんの方と話し出したら、スプーン2つ付でパフェが出てきた。要するにカップル用のものだったのである。女の子が一緒に食べようといっていたのをうっちゃって、お姉さんの方にアンディー・ウォーホルに関わる冷や汗物の講義を始めた。

 話に夢中になって、知らずに彼女が使ったスプーンを取って一口食べちゃったから、女の子がキャッキャッといって喜びだした。そして結局スプーンをもう1個追加し、3人で平らげることにした。女の子のリードのもとに順番にスプーンですくい、それが何に見えるか言いあった。とってもモダンアートであった。
 その後地下鉄まで、女の子を間にはさみ手をつないで送っていった。お姉さんからの情報では、夕食時に、僕が錯覚するようにスプーンをおいたと母親に楽しく報告したそうだ。

 その1週間後、当然ながらお姉さんの方に用があって電話すると、母親が出たそのすぐ後に、女の子が出て先日のお礼とかいろいろ話し出し、そしてもう一度美術館へいつか一緒に行きたいとのお願いがあって約束した。その後にやっとお姉さんを出してもらって話す事ができた。

 次の日に彼女に事情を聞くと、母親がお姉さんを呼んだのだが、妹が私を彼女自身のボーイフレンドであると主張して割り込んだとのことである。お姉さんの知っている限りでは彼女の初恋とのことであった。その日のクラブには彼女の彼氏もいて、婚約したらどうかということで盛り上がったが、私は何かうれしい、こまった、くすぐったいが混ざった気持ちだった。

 その数日後からお姉さんと彼氏の大波乱万丈が始まり、危なくてお姉さんに近づけない状況が続いたが(女の子とも当然つながらない)、半年後にいきなり彼氏とのできちゃった学生結婚で決着がついた。

 そして最後に出会ったのが、彼らの結婚式(彼女のお腹はかなり大きかった)の当日。かつて小さい子だった女の子はその時中学校2年のなりたてで、すらりと背が伸びきれいにドレスアップしており、もう女の子ではなく本当に素敵な少女だった。私に対してある程度離れたところからシャイな雰囲気で会釈したが、そのときの動作がきらきら輝いていた。
 ある意味度肝を抜かれて近寄ることもできない雰囲気があったし、親族集団と友人集団は分かれて動いたので話す機会はなかった。

 その後彼女とは会っていない。きっとお姉さんと同様かいっそう魅力ある人になったのではないかと推定している。そしてこの出会いは、私と配偶者の結婚に影響を及ぼしているとおもっているのは下記のような関連つけられることがあるからである。

・私の配偶者は、その女の子との年齢差と同様に7歳年下。
  (大学生と小学生ならオヤ?だけど、結婚時に彼女が大学卒業していたから大丈夫)
・配偶者の名前は、女の子のお姉さんの名前と同じ。
・もう一つあるが、ここには書きません。



(消滅したSNSの記事の再掲載)

コメント (5)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2007年にボルチモアで出会っ... | トップ | 7月の長雨と花たち »
最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
色んな偶然が重なる…これも人生でしょうか。 (しいちゃん)
2021-07-15 11:34:01
てんちゃん、こんにちは。
今日ももうすっかり夏!!ですね。

遠い記憶思い出が、偶然にも色々重なる。
だから人生、楽しくも切なくもあるのでしょうね。
もう一つ有るが書けない…これって余計気になります。
返信する
思い出 (カンサン)
2021-07-17 18:51:38
てんちゃんへ、私のコンサートのブログにいいね!をありがとうございます。
いろいろ思い出すことがあって、楽しそうですね。
私も時々、以前のことを思い出すことがあります。
返信する
しいちゃんさん (てんちゃん)
2021-07-18 09:03:55
コメントありがとうございます。

名古屋の梅雨明けは昨日でした。その前は雷で局地的に大荒れ(名古屋市内で全然天気が違う)、そして今はかんかん照りの今度は蝉しぐれとなりました。

中学生になると女性はがらっと変わりますね。一年以上合わなかったけれども、あまりの不連続な変化でびっくりしました。
3番目は個人に帰属することで内緒ですが、まだあって、親が同じ職業でした。
返信する
しいちゃんさん (てんちゃん)
2021-07-18 09:03:57
コメントありがとうございます。

名古屋の梅雨明けは昨日でした。その前は雷で局地的に大荒れ(名古屋市内で全然天気が違う)、そして今はかんかん照りの今度は蝉しぐれとなりました。

中学生になると女性はがらっと変わりますね。一年以上合わなかったけれども、あまりの不連続な変化でびっくりしました。
3番目は個人に帰属することで内緒ですが、まだあって、親が同じ職業でした。
返信する
カンサンさん (てんちゃん)
2021-07-18 09:07:31
コメントありがとうございます。

カンサンさんは、今が忙しいから羨ましいです。私の方はいろいろあって、美術館にも音楽会にもあまりいけません。
いろいろと仕事で場所を変わってきたけれど、荷物を開けていないのをそろそろ開けようかと思っています。
返信する

コメントを投稿

昔話・思い出」カテゴリの最新記事