観察

道場へ行ったら、安土(的をつける場所）に、毛虫が一匹いた。

安土は砂を盛ってあり、その毛虫は斜面を登ろうとしてます。
安土の砂が乾いていて、毛虫が登ろうとすると、崩れてきて元に戻ってしまう。
でも、虫君チャレンジ精神が旺盛らしくて、
何度も、何度も、登ろうとするのであるが、
砂崩れにあって、登れないでいる。

私はといえば、矢を4本引いて、安土に矢を上げに行く度に、
毛虫はどこまで登ったのかを確認したりして、思わずがんばれよ！！ってこえを掛けてみたり。
一度、下まで落ちた毛虫に砂を掛けて埋めてみた。
次に、4本の矢を上げに来るとき、毛虫はその砂から出てこれるのかなどと、そんな場かな好奇心で。

結果、毛虫君は砂から出てきてやはり斜面を登ろうとがんばってました。
いったい、彼は何を求めてこの斜面を登ろうとするのかと、しばし観察してみた。
そしたら、登る経路が崩れやすい乾いた砂の部分を選んで登っているようだ。
少しでも湿り気のある部分なら、こんなに難儀しないで登れるのにと観察しながら思った。
安土の上には何があるのかと探してみたけど、私には見当もつかない。
それを観察するために、普段よりずっと多い矢を引いてしまった。
疲れた～～。

最後には、毛虫君は乾いて暖かい砂に頭を突っ込んで、丸まっていました。
動かないので、稽古をおしまいにして帰宅しました。