靖國合祀と敵

霊璽(御霊代みたましろ)とは

神道の葬儀を神葬祭といい、神社の神職が神道の形式にて執り行います。
神道では故人や祖先の霊を祀る行事を、五十日祭さい、一年祭さいなどと、すべて「祭」といいます。
霊璽（仏式の位牌にあたるもの）に故人の御霊を移して、家庭でお祀りすることにより、故人はその家の守護神となり子孫を守るといわれています。

戦没者の合祀は

厚生省（引揚援護局）が、保管している戦没者カードと靖国神社による「合祀基準」と照合して所定の「祭神名票」に書きこみ、それを靖国神社へ送付します。

神社側は「霊璽簿」にそれを写し、さらに「索引簿」を作成した上で遺族に通知します。
年2回の例大祭の前夜に合祀の儀式を行います。

合祀

靖国神社は246万6千余名の戦没国殉者個々の祭神名を真っ暗闇の夜に霊璽簿に筆で書き写し副霊璽として祭壇に置き、戦没国殉者の霊魂を招き鎮め御鏡に映し招魂します。
本殿に奉安し246万6千余柱の祭神として神座にお祀り霊大祭します。

内、終戦当時の身元不明の戦没者を含む戦没殉国者を一括して招魂し相殿の神座に祀ります。
身元判明者は霊璽簿に分遷して本殿に奉安、本殿神座に合祀。
身元不明戦没者は判明次第祭神名を献じて霊璽簿に分遷し奉安、本殿神座に合祀。246万6千余柱の合祀とされます。


厳密には霊璽簿と言うのは霊魂を招いて合祀するための伝達手段なのでそれ自体がご神体ではありません。

御神体とよべるのは御鏡、御剣、御英霊です。




本殿の後ろにある霊璽簿奉安殿は、昭和47年に建てられました。
神霊を合祀する際に用いる霊璽簿を納めるための建物で、和紙で作られた霊璽簿には、合祀される神霊のお名前が記されています。







神職から玉串を渡されたときは、右手で玉串の根元を上の方から持ち、左手で葉先を支えるように持ちます。

このとき、左手（葉先）の方が高くなるようにし、玉串を捧げる案（机）の前へ進み、一揖（軽いおじぎ）します。

玉串の根元が自分がいる方向に向くように右手を引き（葉先が神前に向かう）、左手も根元に持ち替えて、祈念します。

右手で玉串の葉先を持ち、時計回りに玉串を動かして根元が神前に向かうようにし、
玉串を案の上に置き、二礼二拍手一礼をし、再び一揖して元の席に戻ります。




真榊（まさかき）とは、神事の場で祭壇の左右に立てる祭具です。
緑・黄・赤・白・青の五色絹の幟の先端に榊を立て、三種の神器を掛けたものです。

向かって左側に剣を掛けたもの、右側に鏡と勾玉を掛けたものを立て、全体を真榊台と呼ぶこともあります。

三種の神器







敵

大阪高裁で「大阪靖国神社霊璽簿等抹消訴訟」がおき、勿論原告敗訴で控訴審判決を言い渡しました。

訴訟は、戦没者遺族の同意を得ることなく家族ないし親族が靖国神社に合祀されていることによって、

彼らの「敬愛追慕の情を基軸とする人格権」が侵害され、「耐え難い精神的苦痛」を受けたとして、靖国神社に対し、 合祀者の氏名を記載した「霊璽簿」などから当該家族・親族の氏名を抹消することを求めたものでした。

同時に、 長年にわたり合祀に協力してきた国は靖国神社の「共同行為者」だとして、両者が連帯して損害賠償するよう 請求したもので、９人の遺族が平成１８年８月に起こしたものです。

判決は、原告の請求をことごとく退けた17年２月２６日の大阪地裁判決をほぼ踏襲、原告が主張する

「敬愛追慕する人格権」は「靖国神社の教義や宗教活動」に対する「個人的な不快感や嫌悪感を言葉を言い換えて 言い表したものにすぎず、

未だ、法的な保護に値する権利、利益とまでいうことはできない」との原則的立場に立ったのです。

おそらくは靖国神社に合祀されている所謂A級戦犯を霊璽簿からの削除し、事実上の分祀を
狙ったテストと布石として、提訴したものと考えるのが自然です。



歴史科学協議会編，木村茂光・山田　朗監修『天皇・天皇制をよむ』（東京大学出版会）

　『ただし，祀られた戦没者は，日本人であっても，あくまでも天皇制政府側に限られる。
靖国神社における「招魂」「慰霊」という行為は，政策的な行為（天皇側の戦没者の顕彰行為）であり，死者一般の鎮魂とは性格を異にする』

彼等靖国神社を日本人でありながら、先の大戦の責任の所在が、全て皇室と一時の政府の政策にあり、自分達は被害者であり、微塵の責任も被ろうとせず靖国神社と皇室、A級と（英霊）だけに責任の刃を向ける敵なのです。

米国の占領政策に沿って敗戦国日本のある一時期だけを切り離す詭弁と裏切りを中国、韓国が反日政策に利用し靖国と皇室ばかりか現在の日本を貶め蝕むのです。