映画「アイ、トーニャ/史上最大のスキャンダル」を観てきました。アメリカ人女性フィギュアスケーターとして初めてトリプルアクセルを成功させて時の人となるも、リレハンメルオリンピック直前のライバルのナンシー・ケリガン襲撃事件に元夫が関わったとして、フィギュアスケーターから転落の人生を歩むトーニャ・ハーディングを描いた本作。強烈な母親役を演じたアリソン・ジャーニーがアカデミー賞助演女優賞を受賞したことでも話題になりました。昨日の日経新聞夕刊や『キネマ旬報』での評価は普通だったのだけど、以前からこのスキャンダラスなナンシー・ケリガン襲撃事件の真相に興味があったので、観るのを楽しみにしていました。純粋にトーニャ・ハーディングの波乱万丈な人生に圧倒され、強烈なキャラクターを周囲に置きつつもトーニャの感情を見事に演じきったマーゴット・ロビーの演技に感動。スキャンダラスな事件を描いているのに後味が悪くないのは、やはり綿密な取材に基づく台詞の数々と俳優陣の力によるものが大きいでしょう。映画を通して色々なことを知る。そんな映画の醍醐味を改めて教えてくれた映画でした。