昨夜六時過ぎから、雨になった。 何時もならば、十九時から夕食なのだが、十七時前から、全身の痛みが酷くなり、食後の痛み止めを速く飲みたいので、昨日からの残り物と、マグロのトロの叩き、(ネギトロ)をおかずに夕飯とした。
十八時頃から外の音が変わり、雨が降り始めた。 何時もの事だが、低気圧(雨降り)になると、痛み止めが効かなくなる。 幾年経てば、「まだに」の被害から解放されるのだろうか。
それが原因で、腎臓に負担が掛かり、心臓がお休み寸前の状態に三度なった。 加えて、胆嚢が石を作り、胆管を詰まらせたので、すい臓炎になり、後一歩であの世へとなるところだった。 おまけにX線写真で、胆のうがんの疑いが大きく成り、取ってしまったが、「癌」は何処にも無く、小さな胆石が胆嚢の中を占拠していたのだった。 そんなこんな事で、雨が降ると体中の神経系統が痛み始める。
草々に布団に潜り込んで、一錠しか飲んではいけない「睡眠剤」を、二錠飲んだが眠れない。 二十三時過ぎから、雨音が重たい感じの音に変わった。 加えて、気温が急に下がり寒さが襲ってきた。 電気毛布のメモリを「弱」から「2」にしてみたが、睡眠薬も何のその眠れない。
等々夜明けまで眠れぬまま過ごした。 早朝五時、雨音が消えた途端、朝の薬を飲んで居ないのに、痛みが軽くなって窓の外を覗いて視たが、何もまだ見えなかった。 朝食も手抜き。 残り物のフランスパンに、固まってしまった蜂蜜を塗って、私の好物の「キリマンジャロ」のコーヒーを入れて、片手にコーヒーカップ、残った手でフランスパンで済ませた。 食後の片付け簡単に済ませて、二階に上がって、カーテンを開けて外を眺めたら、・・・・・
周りの山々の頂上付近の「雪」が、白く朝日に輝いていた。 暖冬になれた日常から、嘗ての師走の景色が戻って来たような気がした。 安閑と過ごしていたら、「師走」を忘れる事に成っていた。 幾年ぶりかの、十二月初旬の「雪景色」。 いやいや、二十年は見ていない気がする。 嘗ては十二月に入ると、一度は「一尺」は降った「雪」を、近年は経験していない。 暖かい冬も有りがたいが、季節ごとの変化が、「人間を人間らしく」している気がしてならない。