夕庵にて

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ときどき写真と短歌を

梨の花

2024年04月21日 | 短歌
小さな公園に真白い花がそよいでいる。
近づくと梨の花とプレートがあり、和歌が添えられていた。



露霜の寒き夕べの秋風にもみじにけりも妻なしの木は  作者未詳
(露霜の降りる寒い夕べ、秋風に吹かれて
(妻)梨の木は色づいたことだなあ)
万葉の頃のこの歌は、寒いはかない景の中に、秋風の吹く晩秋の景観を
歌ったもの。梨の葉をみて単に「梨」とは言わないで
同じ音の「無し」を連想し今自分が無くしている大切なものを
思い「妻無し」と詠った。
旅などに出て妻と離れている状態にあったからだ。

アイリス
    
コメント (2)
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