夕庵にて

スマホでパチリ・・・
ときどき写真と短歌を

少年と犬

2025年01月17日 | 
「少年と犬」  馳 星周著  文春文庫

新年早々読んだのがこの「少年と犬」
7編からなる犬{多聞}との話
男と犬
泥棒と犬
夫婦と犬
少女と犬
娼婦と犬
老人と犬
少年と犬
この犬{多聞}はすべて同じ犬
あの大震災から生き延びた多聞の5年の放浪の旅。
傷つき悩み 惑う人々に寄り添っていた1匹の犬。
飼い主に死なれた多聞は熊本へ移住した大好きだった少年を求めて
西へ西へと放浪の末やっと巡り会う。
ここでも大地震に見舞われるが、少年をかばいつつ
崩れた家屋の下敷きになり最期を遂げる。
涙なしでは読めない久しぶりに感動した小説だった。


人と犬の種をこえた深い絆を描く感涙作。第163回直木賞受賞
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さざんかの紅い花

2025年01月11日 | 短歌

◎ しもやけも焚き火も死語になりゆきて
        
           はらはら散らす紅いさざんか  夕庵 
           
   
            






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さざんかの白い花

2025年01月10日 | 短歌
1/10 日本列島寒波襲来!ここ京都の南部でも珍しく雪が降った!!







◎  さざんかの開く朝(あした)の清(さや)かなれ
                  白き色ならなおさらにして 
                                    夕庵






7日は七草がゆ
お正月で働きすぎた胃を休めるために優しい白粥で
具は待ち遠しい春の七草
先人の知恵になるほど、なるほどと・・・


コメント (2)
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十三重の塔

2025年01月06日 | 短歌
十三重の塔(石塔)は死者を悼みて招福を
         幾星霜の日々護り来し      夕庵


京都府 神殿神社にて
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初詣

2025年01月04日 | お出かけ
お正月はお天気に恵まれ穏やかな年明けとなった。
風も無く少し離れた氏神様への初詣。
長らくこの地に住んでいて2回目の参拝。



深閑とした木立の中、鳥居をくぐり石段を避けて上りの道を選ぶ。
きっと昔は鎮守の森として賑わったことだろうが
今はその面影もなく寂れた感じがこの上ない。





小さな本堂が見えた!!
御祭神はスサノオノミコトとアメノコヤネノミコトとある。

 

境内では焚き火の焔が暖かく、
御神酒とマシュマロが用意されていた。
学生がマシュマロをかざして熱々を頬張っている。


受験生らも、ひととき気持ちのほぐれた様子、
絵馬には志望校の合格を書いて祈願したという。
石段を降りたところに古びた十三重の石塔があった。

 


土地の方の説明によると室町時代後期に建立されたらしく、
国の重要文化財と教えられた。
高さ4メートル、材は花崗岩、四面には百万遍念仏供養の為の
建立と読めるそうで1491年の作。
それにしてもぞんざいな在りように申し訳ないような気持ち。


帰りもなだらかな道を選び凛々しいあ・うんの像に見送られた。





有名な神社もいいけれど今住んでいる氏神様こその参拝が
近い存在で健康のお願いの御利益も大きいのかと思ったりした。
コメント (2)
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