南山大学 人類学博物館の「化石人類の系統と絶滅動物ー明治大学博物館コレクション」、島田和高学芸員(明治大学博物館)のギャラリートークへ参加した。
実に面白い話だった。
「700万年前の初期人類チャデンシスの脳の容量は300-350cc。チンパンジーと同じくらい。」から、現代のホモ・サピエンスまで、20種の頭蓋骨レプリカの展示を解説してくれた。
「チンパンジーやボノボのコミュニケーションは、毛づくろい(ブルーミング)・・」
「初期人は、森林環境にいた。頭蓋骨の脊髄がつながる穴が下向きにあり、二足歩行ができたのではと考えられている・・」
「全身骨格が見つかった310万年前のアウストラロピテクスの"ルーシー"は、確実な2足歩行だった・・」等々、
20種全てを個別に写真に撮り、解説と合わせて、なるほど・・ここがこうか・・的な個人的なまとめもできた。
(人骨なので・・ブログへのアップはやめときます)
再現模型や、ネアンデルタール人の全身骨格もあった。
常設展示物にも、人類進化の解説があった。
南山大学 人類学博物館は、展示物に触れるのが特徴らしい・・
割れていたり・・バラバラになる・・とか、触っちゃだめでしょうと思うような物にも、気を付けて触ってね・・という感じだった。
こんな土器も・・
棚にあるものは、どれも触っていいみたいだった。
生きている間に、ポリネシアンの腰みのに触るなんて・・想像もしたことが無かった。
木彫りのアウトリガーカヌー・・実に小ぶりだった。
乗っていた人も小柄だったのか・・?
2本のパドルの質感がまるで違う。
劣化もあるけど、上段のは、TV番組でタレントが無人島から脱出する際に、流木を削ったものと似ている・・
舳先・・・
(これは、ワニや竜ではなくて、人だよなぁ・・・)
木彫りのワニ・・もあった。とても立派。木彫りのクマとどっちが古いのだろうか?(それともルーツは一緒とか?)
その隣の武器のようなものは、ノコギリエイの吻部に木の柄をつけた感じではないか・・?(上段で手が届かなかった・・)
先端部側面・・
内側・・
正直、乗ってみたい・・と思った。。(私、その昔、カヌー持ってましたので・・)
展示スペースは、この写真でほぼ7割程と、たいして広くないけど、一つ一つ触って、解説を読み、考えながら見ていると、1か月くらいは居れそうに感じた・・
実に嬉しい体験だった。
中には、触れないものもあるけど・・手に取るような近さで見られる。
このヒカリモノコーナーは、錆びたり、くすんだりしていなかった。
おもちゃみたい‥と思ったけど、触ってみてみると、なかなかスゴイものに感じた。
これも触った・・
拡大・・
壊れやすいのでそっと触ってください!・・・「???」
えっ・・・!!!(絶句)
コガネムシを1匹づづ串刺しにして、上下の編み込み紐に挟んでいる。頭飾りって・・鉢巻みたいなものか・・?
儀礼用の石斧のコーナーには・・
石斧よりもデカイ、貝斧・・なんてのもあった。
何貝・・? 何に使ったんだろう・・? 触った感じは、硬そうだった気がする。
「外れやすいので、触りたい方は職員を呼んでね!」・・とのこと。。(流石に呼べなかった・・)
この日の南山大学は学園祭中で・・・校内にはチアガールのような姿のオネーサンと学生の監視員がそこら中にいて、出口に向かって歩いているだけなのに、監視員から尋問されそうな気がして緊張した。
冷静に考えると、人骨よりもきれいなオネーサンのステージショーの方が見たかった気もする(笑)
そんな南山大学の次・・
ニホンヤモリ・・
なごや生物多様センターまつりへ。。
四日市大学の展示・・アズマモグラとコウベモグラ。
こちらも触っていい展示がいろいろあった・・
この四日市大学の展示パネルは、観察の難しいモグラやコウモリ等を、身近な場所で斬新な方法で迫ったことなどが分かりやすくつづられていて、先生らしき方の説明も実に明快だった。
こんな先生のもとでなら勉強してみたい・・と感じた。
ニホンザルと、ワオキツネザルの毛皮・・
日本モンキーセンターの展示。触り心地は、どちらもフワフワだったような気がする。
ワオキツネザルと、ニホンザルの頭骨。
南山大学で見た化石人骨と比べても、だいぶ違う気がする。
スナメリの全身骨格・・・(子供らに触られて椎骨の一部は少しバラバラ)
名古屋港水族館の展示。「写真とってもいいですか?」と聞いたら、「どうぞ、どうぞ・・もっと、こっち・・近くで、撮って、触って・・」とのこと。
下顎・・穴は、歯が抜けたあとか・・?
こんなのを触らせてもらえるなんて・・凄すぎる・・やっぱ、名古屋港水族館はスゴイと思った。(近頃、遠のいている自分を少し反省した・・)
スナメリの頭骨・・こちらも触り放題。(でも、流石に、パーツごとに分解はできなかった・・汗)
バンドウイルカの頚椎・・
こんな解説が付いたものも手にとって見れた。
いやぁ・・・まだまだ、紹介しきれないけど・・この辺でやめときます。
やっぱ、見て触って説明も聞ける・・こんなお祭りが嬉しい。。
「本日もご覧いただき、ありがとうございました。」
コメントに気が付いておりませんでした。。
(猛省・・)
木彫りのワニ、なかなかの質感でした。
ちなみに大阪の国立民族学博物館には、様々な木彫り製品があり、アイヌの鮭の出来は最高でした。
いゃぁ・・まだまだ知らないことばかりです。。
南山大学の人類学博物館の展示物は、素晴らしい
ですねェ~!(◎_◎;)
どれも関心があります!
その中で、特に気を引いたのが、ワニの木彫りです。
あれは、現代に近い頃に造られたみたいですね。
実に、本物のように彫られていますが、その道具も
かなり切れ味が良かったのでしょう。
凄い!(◎_◎;)
更に、触ってもいい・・。
これは、驚きです。
大体、「展示物には触らないで下さい。」と書い
てありますが、ここは違うのですねェ~!
いいものを見せて頂きました。<m(__)m>
では、また。