今年2月、ポートビル展望台から。 フィッシュイーターが河口に集まる大潮干潮にスタンバイ。
「調査中」某大学生2名と、お父さんが某水族館で働いているという少年の計3人が、既に双眼鏡で海面を見つめていた。
「スナメリですか?」→ハイ。
「います?」→ハイ。
自分も、双眼鏡で覗いてみると直ぐに見つかるが・・・皆、遠い。
目印も少ない海面では、位置を伝えるのも覚えるのも難しく、安心してよそ見をすると、
「あれっ・・どこだったっけ ? 」。。
「どこですか ? 」と聞かれた際にも、「悪い・・目印無い」となってしまう。
ちなみに大空のタカの渡り調査では、定点ポイントの目印が決まっていて、そこに対してどうという短い言葉で、
瞬時に位置が共有できるのとは別物。(勝手に鳥の先生とリスペクトしている方のHP)
更にスナメリは決まった方向に移動しないことが難度を上げている感じ。
ポートビルから高潮防波堤まで約12kmの名古屋港の内、展望室から双眼鏡(10倍+視力1.2)で、「いる」と解るのが1km程で、
スナメリと確信できるのが500m程、「ぉぉぉぉっっ」と声が出るのは200m内に近づいた時。
展望室から海面まで70m程あるので、実際に声が出る範囲にスナメリが来てくれるのは結構難しい条件です。
正直、500m超の場合は見るのも面倒くさくなります。(好きで見に行っているのに・・・笑)
自分の場合は、スナメリ調査に来ているわけではないので、山方面を見たりもします。
その昔のタカの渡りの衛星追跡では春のサシバは名古屋市上空を通過していたので、このライン上かなぁ~と、
勝手な想像をするのですが、スナメリ同様に500m以内に来ないとイマイチなのでここで良いのかは微妙です。
(タカの渡り関連紹介HP・・・久野公啓氏、樋口広芳先生、宮崎学氏、バードリサーチ)
ボラの群れを追っているのか・・カワウの追い込み漁が賑やかで、その周りにスナメリも頭を出します。
調査をしていた大学生によると、動きは大きく2つに分けられ、一定のリズムで頭を出すのは移動中に多く、
同じ場所にとどまっているのは餌を食べていることが多のだとか・・
昨年3月名古屋港水族館での講演、三重大学の吉岡基博士の「伊勢湾のスナメリ 私たちに身近なイルカの暮らし」では、
見られるのは水面から頭を出す瞬間だけ。高い所からなら、白い体が分る(水面に近い岸から見つけるのは難しい)。
スナメリに家族は無い。外見での個体識別は出来ない。20才・2mが寿命と考えられる。
推定生息数は約2000~3000頭で、20年前から殆ど変わっていない・・とのことでした。
調査中大学生の「カワウよりもカモメ側にスナメリは集まるなぁ・・」との冷静なつぶやきに反応して、見ていると・・
「こっちに向かっている」となり、
調査中大学生は、岸壁の水族館スタッフに興奮気味に電話し・・・
大学生の一人は岸壁に移動・・・
「おおおおっっっ」、「よっしゃー!」そんな声を連発したのでした。
(この時のものかも? しれない系の名古屋港水族館のスタッフブログです)
饗宴?が終わった海を眺めて展望室を退出しました。
ちなみに、中京テレビ放送がまとめた記事と動画がありまして・・・
これを紹介してしまうと、自分のは要らないなぁ~というレベルなのですが・・・
紹介しておきます。(泣)
2020年1月16日・・名古屋港は意外な“楽園”なのかも… カメラがとらえたイルカの仲間「スナメリ」の群れ
2019年2月26日・・「名古屋港にイルカの仲間「スナメリ」出没 冬にやってくるワケとは」
以上、今回もご覧いただきまして、ありがとうございました。
もっと、見てもらえるような記事を目指して、ガンバリマス。