本日は牡蠣殻表面の付着物の中に体を埋めているゴカイに似た奴等に迫ってみます・・???(最初から?だらけです)
牡蠣殻表面の付着物は実に不思議です。
厚さ数ミリ程ですが、まるで土壌のような層を形成しており、実に多くの生物がおります。
(憶測ですが、付着生物がひしめき合ってくっ付き合っているところに、様々な生物の分泌物や排せつ物に遺骸、藻類、泥や砂等々が固まっているという感じでしょうか?)
ゴカイと同じように、触角や顔だけを表面に出していて、突然、体を伸ばすモノやユラユラと伸び出てくるくモノ等、実に様々です。
まずは・・とても分かり難いですが、ほぼ真ん中、コケムシの中から2本の角のような先に目らしきものが・・・
体を少し出したところ・・・
まずこの目・・カニの目に似ている・・でもカニじゃない・・シャコほど高度な目でもなさそうだなぁ・・
ヨコエビ等の端脚目は柄の先に目が付いたりしない・・・タナイスも同じか?・・
こんなに小さいシャコの仲間っているのか?・・・ダメだ、それらしいのすら出てこない・・??
で断念ですが、個人的にシャコみたいな奴とさせていただきます(←別の写真や動画から、どうも、ドロクダムシの仲間のようです。柄の先の目のようなのは模様でしょうか??)。
続いて・・・ゴカイの右側の露出があっていない奴です。
体を引っ込めたところです。
脚部の間隔と長さから等脚目のウミナナフシの仲間では・・・? と思います。
そしてこいつ、実は今回が初めてではなく、何度も見ておりますが、ヨコエビの仲間のドロクダムシやドロソコエビの仲間だろうなぁ・・・で棚上げです。
このコケムシの上を這っているピンボケの奴も近い仲間だと思います。
ちなみに・・ヨコエビの識別や生態観察には、小川洋氏が東邦大学在学中に個人で作られたという「東京湾のヨコエビガイドブック」という素晴らしい教本に沿って確認です。(小川洋氏のブログ「ヨコエビかえし」です。)
で・・その他については、昨日の「東京湾の動物たち」と、個人の方の「ねこのしっぽ -小さな生物の観察記録-」というHPも参考にしています(このHPも凄すぎます!!)
続いて・・・
体が出てきました。
明らかなヨコエビ体型・・
目の形がやや角ばった楕円で、触角の縞々から先の東京湾のヨコエビガイドブックP.89のフサトゲモクズに似ているぞ・・という感じです。
別固体ですが・・似ています。
最後です。
とっても分かり難いですが・・・真ん中のハサミムシのハサミのような白っぽいのも、ゴカイのように体を埋めているように感じます。
正直、これ・・・見当も尽きません。。
以上、(だから何なんだ・・)と、疑念が深まるばかりで・・今夜も更けて行くのでした(笑)
でも・・
今回の観察までは、本日の奴等も「全部ゴカイの仲間だ」と思っていたので、名前や生態が正しく分からなくても大きな進歩だと思うのであります(爆笑)
本日もご覧いただきありがとうございました。