流れのままに。

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悪意か、絶望か。

2015-03-28 12:02:58 | Weblog
ドイツ航空機の墜落事故は、その原因が明かになり
世界中の人たちに、驚きと恐怖と怒りを与えているね。
僕は前回のコラムで整備不良の可能性を書いたけど
実際はそれを上回るものだった。

パイロットが意図的に墜落させてしまうなんて
最もあってはならないことだよね。
乗客としては、パイロットを信じるしか手はないのに
その信頼は無惨にも踏みにじられてしまった。

しかもテロ対策が裏目に出てしまうなんて
これ以上の皮肉は無いな。
それこそテロリストたちは大笑いしているね。
しかし、外から開ける方法が無かったなんて、悪夢だね。

まあまさかパイロットが墜落させるなんてことを
想定して対策するのも、どうかと思うんだけど
現実になってみると、そうも言ってられないだろうな。
今後は何らかの対策が必要になるだろうね。

しかしあれだね、訓練中にうつ病を患った経験を持つ人間を
何ヵ月ものインターバルを経て、また復帰させるというのは
個人的に大きな疑問だな。
完治したかどうかなんて、他人には正直分からないもの。

再発することも想定できたはずだしね。
実際診断書が見つかっているということは
精神的な疾患を自覚して、通院してたってことだろうし
会社としては、把握する努力をするべきだったな。

報道ではまだはっきりと断定していないけど
この診断書が引き金になった可能性は高い。
この副操縦士は、パイロットになることに
相当な憧れを持っていたようだからね。

医師から不適格と診断されたことによって絶望し
今回の暴挙に出たことは、十分に考えられる。
だからといって多くの乗客や乗員を道連れにしていい訳がない。
死にたいなら一人で死ぬべきだった。

これを自殺というのは違和感がある。
今回の行為は明らかに大量殺人だ。
自分の行為がどういう結果をもたらすのか
十分に知っていたはずだからね。

精神疾患で苦しい思いをしていたにしても
全く同情する気にはならないな。
本人は死んでしまったから、それで終わりだろうけど
残された被害者遺族はたまったものじゃないよね。

どこに怒りの矛先を向ければいいのか、分からないもの。
これ程虚しいことはないな。
多分この操縦士の家族や会社に矛先が向くんだろうけど
それで癒される怒りや悲しみは、微々たるものだな。

遺族は心に決着がつけられないまま
一生重い悲しみを背負っていく事になる。
全く許せない行為だけど、怒りをぶつけるべき当事者が居ないのは
なんとも言えずもやもやしたままで、気持ちが悪い。

日本でも以前に逆噴射事件というのがあって
羽田沖で多くの人が犠牲になり、世間に衝撃を与えたけど
やはり人間が操縦している以上は、こういう事態も
想定するべきだろうと思うよね。

多分将来的には、完全な自動操縦になるんだろうな。
それが今世紀中なのかどうかは、分からないけどね。
もちろんそれが100%の安全を保証することはないだろうけど
人間が操るということの不安定要素は軽減されるかも。

まあ機械に託してしまうことに不安があるのも確かだけどね。
どんなに優れたコンピューターも所詮は機械だし
全く不具合の要素が無い機械は、この世に存在しないから。
特に空を飛ぶ飛行機の安全確保は難しい問題だな。

何にしても切ない事件だね。
それでも今はパイロットを信頼しなきゃ、仕方がない。
搭乗予定のある方は、とりあえず神社で安全祈願して
お守りでも握りしめて乗ることだな。

笑い事じやないね。