遼、2016 KBCオーガスタ、 優勝
USツアーの選手の実力を見せつけた四日間。
トータルで14勝になる。14勝で終わるのでなく、序の曲である。ある過程を通過しただけである。遼の活躍は、当代の勇者だから、これから第2章が開幕する。
記者は、日ごろ、遼のことを書いているので、優勝は、あまりインパクトを感じていない。遼は、ヘルニアの故障で、USツアーを離れてるが、ゴルフ疾患といわれる一度は、誰でも経験する職業病である。それにしても、4日間の戦いぶりを見てると、ボギーを6個しか打っていない。ドライヴィングデイスタンスは、290ヤードを超えている。つまり、腰痛もちが、290ヤード打てるわけがないから、完全治療成功といえる段階かもしれない。ここにくるまで、相当な葛藤が自分自身の中で、第三者がわからないほど、あったのは、知っておくべきだろう。遼は、アスリ-トとしてのプロゴルフを主眼としており、頂点を極めるにふさわしい逸材であると前号で述べた。当代のゴルフジャーナリストの第一人者で惜しくもこの世を去ったデユーク石川は、遼は、終わっていると、言を飛ばしたので、同じDESKにいながら、記者と喧嘩になり、一時期、不穏な空気が社内に漂った。半分のライターは、首席ライターのデユークが正解と編集主幹の記者を袖にした事実がある。自分は、遼に勝てる選手は、今、日本にはいないと、と15歳の遼の時代から、言い続けているので、このたびの勝利は、ひいきめで、遼を称賛するのでなく、現実路線のプロとして、遼が一歩も前に出るのは、当然と思っているからだ。読者の中には、記者に対して、遼一辺倒で話が偏り過ぎてると、いやというほど、批判を受けてきた。でも、記者は、40年も、プレヤーの存在を見てきたから、そう自分の哲学はそうやすやすと変動されない。記者は、常々、コラムにしているが、遼ほど、ゴルフがうまい選手は、いないといってきた。今の日本の選手で、右に出るものは、見当たらない。このヘルニアは、遼を一段と大きくしたと記者は考えている。あくまでも、遼の目線は、世界にある。USPGATour は、遼の優勝を喜んでいるのは、間違いない。USPGATourは、遼は、自分のところの選手と位置付けてるいるからだ。すでに早くも、記者のメールには、遼を称賛する言葉と来年は、戻ってこい、という激励のメーセージが届いている。遼には、アメリカのファンもおおいのだ。日本のツアーは、遼がほしいだろうな。集客力がある選手は、今、日本には、誰もいないし、華になる選手がいない。お金を払ってみたいと思わないから、興業が成り立たない。遼だけで、5000人は呼べるから。5000人は、4000円の入場料で2千万円になる。つまり、日本は、5千人を呼べる選手を最低5人育成する必要がある。興業とはそういうものだ。Waste management championship は、四日間で68万人の集客であった。
それにしても、遼のファンには、うっぷんを晴らす溜飲の朗報であっただろう。
英樹と遼とWカップに国を代表して出場する。遼の第2章の始まりである。
60万アクセスの読者へ
遼を暖かく見守って応援してくれたKikiさんをはじめ、大野さん他、厚く感謝します。でも、これからですよ。6年も前に、遼が28歳ころになると、世界の舞台が面白いよ、と書きましたね。スポーツの頂点を目指した選手には、遠い、遠いファイナルDestinationが待っているのですから。
(記者 古賀剛大)