似非ジャーナリストはびこる
実践的物書きの不足
売名に走るのみ
このテーマを思考するたびに、過去のゴルフ事情が浮き上がり、いささか気が引ける思いだ。思い出そう、3巨星の遺言を!!!!
まず、ジャーナリストを育ててきたつもりでも、物書きの熱意が伝わってこないので、先人たちにどう説明をすべきか、頭が痛い。ジャーナリストといっても、新聞記者もいれば、ゴルフ史家もいるし、作家を除いて考える方が無難である。夏坂は、作家であり、ゴルフジャーナリストの範疇を超えて人気が出た。ここで、3人の巨星を紹介したい。一人は、田辺薫といい、アサヒゴルフの編集長も歴任し、ゴルフ場の在り方や、掘り下げた設計者の事計列などを詳細に伝え、読者の大きな反響を呼び信頼されたジャーナリストである。もう一人のデユーク石川は、スポニチのOBだが、ペンをもって、ゴルフ理論とゴルフ内幕や事件をこんこんと読者に伝え、体制に流さずジャーナリストの本懐を遂げたゴルフ史上、まれにみる男であった。第三は、ゴルフ史家として、世界的活躍をした東大出の大塚和徳である。彼が他人では、説明不可能な実践的解読を歴史を通して丁寧に伝達した功績は大きい。三名の推敲した書籍は、66冊に及ぶ。近年、この三大ジャーナリストを失くしたのは、日本ゴルフジャーナリスト界の偉大なる損失といっていい。だから、物を執筆する時に、デユークだったら、田辺だったら、大塚だったら、どう描くのか、常に頭から消えることはない。むしろ、考えないと未来を語れないジレンマに陥る。現在のジャーナリストは、もどき系統で、売名だけを念頭に走るのが8割以上で話するのも嫌気がさす。サンドウエッジを使いこなせないジャーナリストが我こそは、と断じるのは、いかがなものか。元その分野の会長をした菅野は、病を克服しながら日夜、ゴルフを研究している。つまりゴルフの真髄を知らずして、記事を纏めるのは、料理人経験不足の板前が、すしを握るようなものだ。先述したように、8割に達するゴルフジャーナリストが、この部類の人種であり、間違った職業に就いたのではないか、と疑問に思う。読者を感激させない記事は、ジャーナリストの本懐ではあるまい。 このジャーナリストの遅れが、蔓延しているがために。日本のゴルフに喝を入れきれないから、世界に届かない。
国際ゴルフジャーナリストクラブ協会
アジア地区 会長 古賀剛大
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