◆解説◆ (「映画.com」より転載)
日本が生んだ特撮怪獣映画の金字塔「ゴジラ」の生誕70周年記念作品で、日本で製作された実写のゴジラ映画としては通算30作目。「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズをはじめ「永遠の0」「寄生獣」など数々の話題作を生み出してきたヒットメーカーの山崎貴が監督・脚本・VFXを手がけた。
タイトルの「−1.0」の読みは「マイナスワン」。舞台は戦後の日本。戦争によって焦土と化し、なにもかもを失い文字通り「無(ゼロ)」になったこの国に、追い打ちをかけるように突如ゴジラが出現する。ゴジラはその圧倒的な力で日本を「負(マイナス)」へと叩き落とす。戦争を生き延びた名もなき人々は、ゴジラに対して生きて抗う術を探っていく。
主演を神木隆之介、ヒロイン役を浜辺美波が務め、2023年4~9月に放送されたNHK連続テレビ小説「らんまん」でも夫婦役を演じて話題を集めた2人が共演。戦争から生還するも両親を失った主人公の敷島浩一を神木、焼け野原の戦後日本をひとり強く生きるなかで敷島と出会う大石典子を浜辺が演じる。そのほか山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、 佐々木蔵之介と実力派豪華キャストが共演。
◆感想◆ (ネタバレありますので、閲覧は自己責任でお願いします)
公開初日の11月3日(金)にはTwitter上に続々と投稿がポストされて、観賞意欲をくすぐられました。
先送りするのはもったいない、と考えて、翌4日(土)に観に行ってきた、というわけです。
感想の方はと言いますと、、、う~ん…。あんまり文章が思い浮かばないんですよねえ。
その原因は、たぶん「(今作の)ゴジラ怖すぎ」なのだと思います。怖すぎて苦手意識があるのかも……。
怖かった理由の一つが時代設定にもある気がしています。
終戦直後の東京、という、私自身が実際に見たわけではないけど確実に実在していた世界。そしてその精緻な描写に絶妙なリアルさを感じました。ゴジラはもちろん創作物ですが、絶妙なリアルさどうしのマッチング度が、これがまた絶妙でした。他のゴジラ作品にはない怖さでした。
また、ほかの方のレビューでも見かけますが、今作のゴジラは殺意がエグかったです。
そして、本作のキャッチコピーでもある「生きて抗え」。終戦の前後を描くことで、非常に鮮烈なメッセージとなっていました。
主演のおふたり(神木隆之介さん、浜辺美波さん)ともすばらしい演技で、その思いが痛いほど伝わってきました。
前作「シン・ゴジラ」とは、ある意味で対極的な作りだったと思います。
シン・ゴジラと対比して考察すると、それぞれの特徴が鮮明になるかもしれませんね。
【予告】映画『ゴジラ-1.0』《2023年11月3日劇場公開》