前作「君の名は。」から3年。
新海誠監督の最新作、今年の話題作である「天気の子」を観賞してきました。
[Youtube] 映画『天気の子』予報②
感想を書き残しておきますが…
・あくまでも主観的な感想です。捉え方はさまざま…、ということでご理解ください。
・ネタバレ多数ありますので、この点もご注意&ご容赦ください。
▼まず、全体を通して強く感じたことが二つ。
(1) 台風15号の被害がまだ収束していない、いまの状況で観るのはタイミングが悪かった。
ここ数年は毎年のように、豪雨やそれにともなうさまざまな災害や異常気象と呼ぶべき現象が多発していて、そのリアルな感じが陰鬱になる。長々と続く雨のシーンが観ていてしんどい。
ただ、水害の克服あるいは共存は、日本人にとって今後の課題でもある。
そこまでの意図があるのかはわからない。わからないが、祈りごと頼みではダメってことは明らかだ。(と解釈した)
(2) アンサーソング、アンコール、カーテンコールといったものがあるが、前作「君の名は。」に対してそんな位置づけになっていると思う。
舞台、登場人物の人間関係、小道具、演出など、前作をトレースしている個所が多いと感じた。
これはこれで観ていてニヤリとするので、前作を楽しんだ人へのサービスがたくさんあった。
▼そのほかに感じたことを順不同に…
・声の出演者①小栗旬さん:野暮ったい話し方が役にハマっていた。途中まで気が付かず、銀魂(実写版)っぽい雰囲気だなあ、と思っていたら、銀さんその人だったわね。
・声の出演者②○○○さん(ここはあえて伏字で):第一声で声の主が分かりました(笑)。声もしゃべり方も特長がありすぎる…。人情味のある老刑事役で、直球な配役でした。ここだけは実写でもよかったぐらいwww
・東京の都会的な美しさとリアルさ:東京都内の建物群がこれでもかと描きこまれていた。また、店名の看板類が実名登場してて、実在感をぐっと高めていた。やっぱり東京を象徴するものは鉄道なのだなあ、と感じた。
・登場人物の年齢設定がやや低め:個人的には感情移入しにくかったかな。とは言いつつ、思い通りにならない社会のメタファーである雨に抗い、大切に思える人を守る・助けるために無謀に突っ走る主人公の姿を見て、幸せな結末を願わずにはいられなかった。
・上映前の他作品の予告編:本編とは全く関係なしだが、アニメ作品の予告編の多いこと!それも「君の名は。」的な設定を取り入れたタイムリープものが多そうだったねえ。ガンダムはどうしたんだ、ガンダムは。(笑)
・RADWIMPSの音楽:こちらも前作を踏襲した起用だった。映像との相性が抜群で、観ていて気持ちが安らぐし、心地いい!
▼おまけ
ヒット御礼の来場者特典で、フィルムしおりをもらいました。