● 航空戦艦 後方パース
主砲発射の状態です。戦艦の砲戦は片舷に向けて主砲を一斉発射するのが基本的です。
このときの爆風はすさまじく、主砲口径によっては生身の人間は耐えられないと言われています。
爆風にさらされる艦載機も破損を免れないので何らかの方法で防御しなければなりません。
図のように、艦載機の発進するカタパルトを艦の後方に配置しましたので、主砲群との距離が
離れており、段差もあるので爆風はかなり軽減されると思われます。
甲板上の遮蔽シールドを立てれば艦載機はほぼ安全でしょう。あらかじめカタパルトにセッティング
しておけば、主砲の発射の間をぬって発進することも可能になると思います。
航空戦艦に至るまでの経過を発表しておきます。これらのスケッチは本日初公開です。
例によって本日以前にこれらを見かけて場合、犯罪行為が関与している可能性がありますので
ご一報下さい。
最初のスケッチは平成9年9月12日とあります。ただのアイディアを書き綴っただけで年代も
国もこれといった設定はありません。 ただ、このしばらく後にアメリカ海軍の次期空母の想像図
が公開され、同じ飛行甲板の配置だったのにはびっくりしましたが。
● 航空巡洋艦のスケッチ
平成9年9月21日のスケッチ
当時艦船モデルを作っていた影響で「利根」の改良発展の図になっていますが
実質的にはV型の斜め飛行甲板のアイディアを膨らませたものです。実際、これ
を描いていた時は他人に見せる事など考えていなかったのでいい加減なものです。
胴体がいわゆる三胴形式になっていますが、後甲板を広く取るのに適している
と言う考えからで、高速を出せるかどうかはわかりません。
中段の「計画時」の図は、日本の重巡洋艦の発展の延長線上にV型斜め飛行甲板
がある事を示しています。 実際、「利根」型や「最上」型の改装後はこのような配置
になっています。
● 対空母用高速戦艦
平成11年10月4日のスケッチ
大和型戦艦を元にV型飛行甲板が可能か試した図です。
砲塔を三つ船首へ集中配置し船尾をすべて飛行甲板に、煙突をカタパルト下へ移動
してみました。 この配置で艦載機の着艦が可能であるか、この時点では確信が
ありませんでした。
その後、空母フュ―リアスの改装経過の記事を読み、これが不可能である事が
わかりました。
● 航空巡洋艦
平成12年5月4日のスケッチ
空母フュ―リアスは河川砲艦を改装した初期の空母です。そのプロセスは、最初に
艦首に飛行甲板を作り、次に艦尾に飛行甲板を作って橋で連絡するようにし、その後
艦橋を撤去して普通の平らな空母になると言う試行錯誤を経ました。
船尾の飛行甲板が使い物にならない理由が、この実験によって分ったのです。
それは、艦橋構造物と煙突廃煙の影響で乱気流が起き、艦載機の着艦が不可能
と言うものです。パイロットは危険な操作で艦首の甲板への着艦を望み、事故も
起きているほどです。
それらの記事を読み、私は艦首に飛行甲板を備えた艦のスケッチを描きました。
これが今回の航空戦艦の元になったアイディアです。
これらの空母について、搭載する艦載機についてはあまり考えていません。
日本海軍多くの優秀な艦載機がありますので、特別に考案することは無いと思いますが、
機会があったら考えてみたいと思います
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