社会福祉士「とど」の うつ病と脳卒中の闘病日記

医療ソーシャルワーカーだった「とど」が、うつ病と脳卒中に。
それからの闘病の様子や趣味の事などをつらつらと…。

精神科外来での出来事

2023年12月01日 18時04分00秒 | うつ病
今日、うつ病の定期受診をしてきました。

診察終了後、待合室で会計待ちしていたときの事です。

私の前に診察を受けていた方が(まだいらっしゃったんです)受付に行き何かちょこっと話をしていました。

すると外来の看護師がやってきてその患者さんと話し始めたのですが、その内容に「?」が頭の中をかけめぐりました。

細かなことはわかりません。
看護師の声が聞こえてきたので、そこから感じたことです。

話の内容から、患者さんは「自分が今何をどうすれば良いのか分からない」といった訴えをしていたようです。

これに対して看護師が答えていた話が以下の通りです。

「何をしたら良いのかじゃなくて、貴方が何をしたいか。何をしたら良いのかは自分で考えること。貴方なら出来るから。見守っているから。もし困ったことがあったらケースワーカーに相談も出来るから。」

次回診察の予約も望まれていたようですが、予約は入れてもらえず、そのまま帰宅されていきました。

ここで疑問を感じたのが、

①何をしたら良いのか分からない
この訴えってメンタルやられている時って出てきますよね。
私もそうでしたし、今でも悩みます。
自分で考えろって言われても、それが出来る状態なら訴えて等いません。

②貴方なら出来る
簡単に言われても…。
そう言われて出来るなら訴えて等いません。

③困ったことがあったらケースワーカーに相談出来る
それって今なんじゃないの?

④聞こえてますけど…
周囲に人がいます。
メンタル絡みなら他の人の目が無いところで話すべきでは?

全体的に訴えに対する「受容」「共感的態度」が無くて、患者さんに対する対応はとても残念に感じました。

ちょっと耳にした情報だけでは判断できませんが、待合室で聞こえてしまった情報では、上記のように感じてしまったんです。

私がMSW (医療ソーシャルワーカー)をしていた時、メンタル絡みのケース依頼は決して少なくなく、その都度対応してきました。

相談援助の際、基本となるのが「バイステックの7原則」でした。

・個別化
・意図的な感情表現
・統制された情緒関与
・受容
・非審判的態度
・自己決定
・秘密保持



今回、これらがどれだけ守られていたか…。

相談援助の専門家じゃないから仕方ない?

でも、精神科の看護師ならより良い対応は考えて欲しい。

何か切なく感じてしまった出来事でした。

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