ロシアが、ウクライナに侵攻して約7カ月になり、子どもを含めて多くの人が殺されている。人類は有史以来、領土や宗教などで他の民族との戦いは絶えなかったが、この戦争はいつになったら終わるのだろう。
今回のロシアの行動は、国際紛争を解決のための武力行使を禁止する「国際憲章違反」である。一方、ウクライナの行動は個別的自衛権の行使による合法的なものである。
ロシアの侵略的な武力攻撃や市民への無差別な殺りくは問答無用で、ウクライナが侵略から自営的な措置をとるのは正当な行動である。この前提がないと、国際社会がロシアの行動に対して、なぜこれだけ結束して批判しているか理解できない。
今回のウクライナ戦争を見て、国際安全保障の重要性を改めて感じている。世界中には多くの戦争があり様々な困難や問題があるが、結局、アメリカの傘の下に守られてきたのが日本だろう。
ところで、最近のウクライナ戦争についてマスコミ情報を考慮すると、ウクライナが巻き返してきたらしい。根拠はないが、今回の戦争によりロシアは崩壊し、新しい国際安全環境が生まれると思っている。
ロシアは、日本の45倍の面積を持ち、人口は日本の1.2倍の約1億5千万人。宗教はキリスト教・ユダヤ教・仏教・イスラム教など多彩で、民族も182、ロシア語のほか35の言語が公用語という文字通りの多民族国家である。
一方、ウクライナの人口が4千万人強で、広さは日本の1.6倍。兵力や武器で劣っているウクライナが、かつてのベトナム戦争のベトコン( 南ベトナム解放民族戦線の俗称)のように戦っているのである。
今回の戦争により食糧問題が発生し、食料品を中心に値上げが相次ぎ、インフレによる世界経済の落込みが大きい。この代償は、一体だれが払うのであろうか。人間の愚かさを思わずにはいられない。
太平洋戦争は日本が仕掛けた正当性のない卑劣な真珠湾攻撃の結果、アメリカと日本が交戦状態に入ったのである。開戦布告前の1時間前に行なわれたルール違反で、太平洋戦争は始まったらしい。
今回のウクライナ戦争で、日本はどのように行動するのであろうか。唯一の被爆国として、「核兵器を持たず、作らず、持ち込まず」という非核三原則を国是としており、国力が低下しているとはいえ、今が日本の出番だろう。
「十勝の活性化を考える会」会員