世界経済は、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻などで大変なことになっているが、地球温暖化はもっと大変な事態で、一刻も早く手を付けなければならないと思っている。
聞くところによるとパキスタンでは、数カ月におよぶ洪水により国土の3分の1が水没し、死者は千人以上にのぼっている。地球温暖化の抑止に対する残された時間はあまりなく、この地球温暖化に関して先日の“あさビズ”で、長有有紀枝(おさゆきえ)立教大学教授も警鐘を鳴らしていた。
地球温暖化の抑止にはまず、政治家や学者などの関係者が動き始める必要がある。今年のポルトガルやイギリスの40度を超える熱波、南極やイタリア氷河の溶け出し、北海道への台風の上陸など異常気象が相次いでいる。
韓国でも観測史上で最高となる雨量を記録し、首都ソウルを中心に甚大な被害がでて、自然の前に都市機能がいとも簡単にダメージを受ける様子を見せつけられた。
自然災害が頻発する昨今、いかに災害を食い止めて予報を行なうことが重要になってくる。環境活動家グレタ・トゥーンベリさんが国連の演説で、地球温暖化に対する大人の行動を批判したのもうなずけよう。
彼女に感心するのは、聡明な頭脳だけでなく行動で示していることである。人間は考えただけではダメで、行動しなければ何の意味もないのである。私は71歳の身体障害者であるから出来ることには限りがあるが、自分の役割はまだあると思っている。
世界には、アメリカに象徴される資本主義や中国やロシアなどに象徴される共産主義があるが、50~100年も経つとお互いが良いところを取り入れているらしい。現に、資本主義国では福祉に、共産主義国では市場経済を導入してきている。
世界は3年間にわたってコロナに振り回されているが、ワクチン接種により遠くない時期に事態は収まるだろう。問題は、地球温暖化の抑止だと思っている。地球温暖化の抑止に対する残された時間はあまりなく、一刻も早く手を打たないと大変なことになると思っている。この地球環境を破壊してきたのは「人間」だけであり、国々の対立ではなく「共生社会」「公共の福祉」「人類の価値観」の見直しを期待している。
「十勝の活性化を考える会」会員