先日、“マイナンバーカード”を作るために帯広市役所に行ってきた。分かかりやすい説明であったが、受付からカードの発行まで約20分を要した。国民みんなが登録するために時間が掛るのも理解できる。なお登録すれば、2万円分のクーポン券などが振り込まれるので嬉しい話である。
このカードには、住所や生年月日など様々な個人情報が入力されるので、紛失や漏洩のリスクがあるが、デジタル化によって人手が省かれるので、その効果は計り知れないだろう。科学の進歩のおかげで人々の生活はどんどん変わってゆき、未来はどんな世界になるのだろうか。
中国ではスマホ決済が進んでいるので、個人がどんなものを購入したのかが分かる恐ろしい世界である。個人情報を管理することによって中国は、経済力を含めてますます国力を強めていくだろう。
マイナンバーカードは、2年後に国民皆保険証の機能を併せ持ち、どんな薬を処方されているかも分かるから、人間の寿命も長くなるだろう。近い将来、運転免許証の一体化も予定されており、便利さは計り知れない。カードにはプラス面とマイナス面があるとはいえ、人類の豊かさにつながるのは間違いない。
これによって様々な書類の発行が省力化・迅速化されて人件費も削減されるので、赤字国債が減って財政健全化が図られれば良いと思っている。ただ、日本は人口の減少により社会保障費が減少していくとは言え、1千兆円を超える国債残高と減らしていくのは不可能だろう。そのために日本は先進国であるが、相対的に貧しい国になっていかざるを得ないと思っている。
これに関連して、1961年、アメリカのケネディ大統領は国民に対して、より良い国にするために働くよう呼びかけている。彼は就任演説で、アメリカ国民に対して自己利益を超えて、自分の国のために働くよう促している。いわゆる、“母国愛”である。日本が貧民国家から脱出するためにはこの母国愛が必要だと思っている。ケネディ大統領の名演説は、次のとおりである。
「あなたの国があなたのために何ができるかを問うのではなく、あなたがあなたの国のために何ができるのかを問うてほしい」と述べている。われわれ日本人が、日本の国をどんな国にしていきたいかは、国民が決めることである。
「十勝の活性化を考える会」会員