十勝の活性化を考える会

     
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国家公務員法

2022-10-15 05:00:00 | 投稿

国家公務員法第1条には、

『第一条 この法律は、国家公務員たる職員について適用すべき各般の根本基準を確立し、職員がその職務の遂行に当り、最大の能率を発揮し得るように、民主的な方法で、選択され、且つ、指導さるべきことを定め、以て国民に対し、公務の民主的且つ能率的な運営を保障することを目的とする。』

と書かれている。国家公務員は、国民のために汗をかけということだろう。岸田文雄首相が言っているように、我が国は数十年に一度の難局を迎えているが、国家公務員のすべてが汗をかいているとは思われない。

また、元文部科学省事務次官 前原喜平氏の著書この国の「公共」はどこへゆくの本に書かれているように、我が国の公共はどこに行ったのだろうと思うことがある。憲法12条には、この「公共」について次のように書かれている。

第十二条

この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。

私たちが生まれながらにして持っているのが基本的人権であり、不断の努力によってこれを保持しなければならないとされている。現在の課題となっている新型コロナの早い収束には 、多額の補助金なども投下されており、“公共の福祉”という面からも考える必要があろう。

公共経済を主張したのはアメリカの経済学者 ガルブレイス氏であるが、日本は貧しい国になってしまったので、今後、道路・水道などの「インフラ設備」をいかに維持していくかも問題になるだろう。

本には、自分さえよければ”という自己中心主義のことも書かれていた。現代は、自分の利益のためだけに頑張って、勝ち残った者だけが成功者であるという行動原理を中心に動いている。

一方、資本主義は市場経済に任せておけば良いものを安い値段で作ったものが勝ち、結果として全員におこぼれが得られるとされている。だが実際には、「神の見えざる手」は安全には働かずいき過ぎも露呈し、一部の人間にしかおこぼれは回らず貧富は拡大しているのが現実だろう。市場経済に任せれば資源の最適配分が図られるというが、資本主義は利潤を追求するので格差の拡大につながっている。

政治家を含めて国家公務員は、国民のために先頭になって汗をかいてほしい。民間人は一所懸命に頑張っているのであるから、公僕も今よりももっと頑張ってもらいたいと思っている。

「十勝の活性化を考える会」会員