赤い水性の部屋

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ラフマ

2006年10月17日 | Weblog
 テストの前日で生徒諸君には申し訳ないのだが、実は教員という仕事、このタイミングが少し休めるタイミングなのだ。テスト後は採点やら成績処理やらで一気に忙しくなるのよ。部活も再開するし、行事は近くなるし。
 さて、アクトシティ浜松大ホールで中村紘子氏のピアノと大友直人氏指揮の東京交響楽団の演奏会に行ってきた。前半はモーツアルトの劇場支配人序曲。初めて聴くが、なるほど、夏にモーツアルトの魔笛(パパゲーナ)をやったが、同じ響きがする。大友氏の端正なバランスで心地よい。そしてベートーヴェンの皇帝。頭からピアノのカデンツァで始まる曲。一楽章の後半からオケも好調。この曲は実は高校生のときから好きで何回も聴いていた。それにしても大友さん、指揮うまいなー。学生のときから見ているけど、ホント、うまい。(←あたりまえだ、ジロ!)
 後半、まるで世界が変わったように、オケもピアノも絶好調。ラフマニノフのピアノコンチェルト。当然2番である。さっきと同じ団体か?と思うような変化である。もちろん編成も大きくなったのだが、それ以上にすばらしい演奏だった。かなり真剣に感動した、いや、引き込まれた。三楽章のあのテーマ(わかる人少ないよな)が出るとほっとして、その後、気持ちが盛り上がってくるのが不思議。今まで探していた何かが見つかったような感覚。(ブラームスの一番の終楽章も同じ感覚を持っているのだが・・・)終了後、思わずブラボー!そしてアンコールのノクターン。静か過ぎる。あの大ホールの物音一つしない空間に最後のピアノの音が消えていく。この上ない感動の瞬間。
 トルコ行進曲はいらんかったな。