高校受験は受検が正しいのだとか。この前、出張文書を書き直させられた。
さて、今日は受験(検?)生にとって大切な日。そう、入試なのだ。生徒は真剣で緊張しているものも多く、逆にその緊張のせいか、こちらの予想もしなかった行動に出ることが多い。真剣な生徒には申し訳ないが、必死の中の行動がゆえに、思わず笑い転げてしまうことも少なくない。今回はいくつかの出来事、入試の珍回答を紹介しよう。
その1 退室のときにもノックをしてしまった例
面接練習でかなり厳しく指導されたのだろうか。入室の際はノックをすることをきちんと指導された彼は、面接でも練習のように、ハキハキと答え、面接官の反応もいい感じだったらしい。気をよくした彼は、さわやかな笑顔で、「ありがとうございました。」とあいさつし、さっそうと退室したのだ。その時、急に学校での面接練習のことを思い出し、何を思ったのか、部屋を出るときにドアをノックしてしまった。当然本人は気がついていなかったが、面接官たちは爆笑であった。なお、彼は合格している。必死に練習通りやろうとする態度が、素直な面で表れているとみなされたのであろう。
その2 誤ってその高校の制服を着てきてしまった例
そんなバカなと思うかもしれないが、実際にあった話である。男子では学生服の高校がある。兄弟が同じように学生服を着ているときにそのような悲劇が起こる。
たまたま受検した高校に兄が通っていて、入試当日は当然兄はお休みである。いつもなら遠くの学校に通う兄は先に家を出ているので、ギリギリまで寝ている彼はハンガーの学ランを羽織ってあわてて家を出るのである。
日ごろの習慣とは恐ろしいもので、受検当日も、ささっと学ランを鷲づかみにして出かけたのである。本人は受験票や筆記用具、時計にコンパス、定規と完璧なまでの準備に満足しきっていた。こういうタイプは集合時に周りが驚いていることに気がつくのに時間がかかる。気がついたのは試験直前。やけくそでそのまま受検することに。
高校の先生方も、まさか自分の学校の制服を着て試験を受けているやつがいるとは思うまい。きっと、「僕はもう制服まで買ってあるんです!それくらい貴校に入学したいんです!」と、アピールになったことだろう。女の子でもかつての市立高校の制服はセーラー服であり、中学のものと区別がつかない場合があり、妹がそれを着て中学に登校するというケースがあった。あながち珍しいことではないのかもしれない。
今年の入試の珍回答も一つ紹介しよう。
北海道から、西日本までの各都市で、昼と夜の時間の長さの差を問う問題が出題された。夕方の某大手予備校の解説にも力が入っており、詳しく説明がされていた。
優秀な生徒は、東にあればあるほど日の出が早いという点に気がつき、「経度の関係で西日本が朝になるのが遅い」と指摘することができた。バカは「西日本の人は朝寝坊が多いから」と回答し、ひどい場合、「冬に『ズームイン朝』のオープニングを見ていると、西日本放送はいつも外が暗い」と答えたらしい。だから、それはなぜかを問うているのに、まったく出題の意図がわかっていないのである。
また、札幌市はなぜ、夏と冬の昼夜の時間差が他に比べて大きいかという説明に「緯度が高いので夏は昼が長く、冬は逆に極端に夜が長くなる。北極に近くなると夏は白夜といって一日中太陽が沈まないことがあるのがその極端な例」と、すばらしい回答をしている天才もあれば、「札幌(ススキノ)の夜は長いから」などと、大人の回答をするツワモノがいた。大半の中学生にはわからないだろうが、妙に納得させられてしまう回答である。
いずれにしても明日は面接試験である。面接はその人の人柄を見るのであるから、間違った答えや、どもったり、失敗しても試験に影響することはない。落ち着いて素直な気持ちで試験に臨んでほしい。きっといい結果につながるに違いない。
さて、今日は受験(検?)生にとって大切な日。そう、入試なのだ。生徒は真剣で緊張しているものも多く、逆にその緊張のせいか、こちらの予想もしなかった行動に出ることが多い。真剣な生徒には申し訳ないが、必死の中の行動がゆえに、思わず笑い転げてしまうことも少なくない。今回はいくつかの出来事、入試の珍回答を紹介しよう。
その1 退室のときにもノックをしてしまった例
面接練習でかなり厳しく指導されたのだろうか。入室の際はノックをすることをきちんと指導された彼は、面接でも練習のように、ハキハキと答え、面接官の反応もいい感じだったらしい。気をよくした彼は、さわやかな笑顔で、「ありがとうございました。」とあいさつし、さっそうと退室したのだ。その時、急に学校での面接練習のことを思い出し、何を思ったのか、部屋を出るときにドアをノックしてしまった。当然本人は気がついていなかったが、面接官たちは爆笑であった。なお、彼は合格している。必死に練習通りやろうとする態度が、素直な面で表れているとみなされたのであろう。
その2 誤ってその高校の制服を着てきてしまった例
そんなバカなと思うかもしれないが、実際にあった話である。男子では学生服の高校がある。兄弟が同じように学生服を着ているときにそのような悲劇が起こる。
たまたま受検した高校に兄が通っていて、入試当日は当然兄はお休みである。いつもなら遠くの学校に通う兄は先に家を出ているので、ギリギリまで寝ている彼はハンガーの学ランを羽織ってあわてて家を出るのである。
日ごろの習慣とは恐ろしいもので、受検当日も、ささっと学ランを鷲づかみにして出かけたのである。本人は受験票や筆記用具、時計にコンパス、定規と完璧なまでの準備に満足しきっていた。こういうタイプは集合時に周りが驚いていることに気がつくのに時間がかかる。気がついたのは試験直前。やけくそでそのまま受検することに。
高校の先生方も、まさか自分の学校の制服を着て試験を受けているやつがいるとは思うまい。きっと、「僕はもう制服まで買ってあるんです!それくらい貴校に入学したいんです!」と、アピールになったことだろう。女の子でもかつての市立高校の制服はセーラー服であり、中学のものと区別がつかない場合があり、妹がそれを着て中学に登校するというケースがあった。あながち珍しいことではないのかもしれない。
今年の入試の珍回答も一つ紹介しよう。
北海道から、西日本までの各都市で、昼と夜の時間の長さの差を問う問題が出題された。夕方の某大手予備校の解説にも力が入っており、詳しく説明がされていた。
優秀な生徒は、東にあればあるほど日の出が早いという点に気がつき、「経度の関係で西日本が朝になるのが遅い」と指摘することができた。バカは「西日本の人は朝寝坊が多いから」と回答し、ひどい場合、「冬に『ズームイン朝』のオープニングを見ていると、西日本放送はいつも外が暗い」と答えたらしい。だから、それはなぜかを問うているのに、まったく出題の意図がわかっていないのである。
また、札幌市はなぜ、夏と冬の昼夜の時間差が他に比べて大きいかという説明に「緯度が高いので夏は昼が長く、冬は逆に極端に夜が長くなる。北極に近くなると夏は白夜といって一日中太陽が沈まないことがあるのがその極端な例」と、すばらしい回答をしている天才もあれば、「札幌(ススキノ)の夜は長いから」などと、大人の回答をするツワモノがいた。大半の中学生にはわからないだろうが、妙に納得させられてしまう回答である。
いずれにしても明日は面接試験である。面接はその人の人柄を見るのであるから、間違った答えや、どもったり、失敗しても試験に影響することはない。落ち着いて素直な気持ちで試験に臨んでほしい。きっといい結果につながるに違いない。